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【深夜の工作】iPhone5sのアップル純正レザーケースを使うと、BOSE Quiet Confort20iのプラグがはまらない!

【深夜の工作】iPhone5sのアップル純正レザーケースを使うと、BOSE Quiet Confort20iのプラグがはまらない!

高瀬 文人

フリーランスのライター/編集者/書籍プロデューサー。 月刊総合誌や『東京人』などに事件からまちの話題、マニアックなテーマまで記事を発表。生命保険会社PR誌の企画制作や単行本の編集も行う。著書に鉄道と地方の再生に生きる鉄道マンの半生を描いたヒューマンドキュメント『鉄道技術者 白井昭』(平凡社、第38回交通図書賞奨励賞)、ボランティアで行っているアドバイスの経験から生まれた『1点差で勝ち抜く就活術』(坂田二郎との共著、平凡社新書)、『ひと目でわかる六法入門』(三省堂編修所、三省堂)の企画・制作。

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あっ。

全く考えも及ばなかった。

iPhoneを5sに新しくした。4sはデザイン、質感、重量のバランスが最高で手放したくない端末だったが、iOS7と3G回線の組み合わせでは待ちが多くなり、イライラすることが増えていた。

*運転免許更新の待ち時間に、売却準備のため初期化。さよなら。裸で使って傷も多数ついていたが、減額査定がゼロなのでびっくりした。

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さすが5sは速い。裏返すとチープだが、軽くなったのもよい。アップル純正レザーケースも手触りがよく、ぴっちりとはまり、質感も素晴らしい。代えてよかった。

で、強力なノイズキャンセリング機能で愛用のBOSE Quiet Confort20iのプラグを差し込もうとして、不意打ちを食らったのだ。

レザーケースのホールが小さすぎて、入らない。

最初は、市販されているステレオミニジャックのプラグだけをはめればいいじゃんと思ったが、手元のスイッチで音量調節や電話の入切ができなくなることに気づいた。プラグを切断し、細いものに交換することも考えたが、絶対にきれいにできないだろう。検索しても、ほとんど誰も言及していない。

そこで、仕事の終わった深夜、ケースのホールを広げることにした。

まず立ちはだかった難関は、「ケースを本体から外す」ことである。

さすがは純正品、ボタンまでぴったりとはまり込んで、素手では外せない。カメラのレンズ用の穴から、ゴムで覆われた丸棒で傷つけないように本体を押し、じわじわと広げながら外す。丁寧にやらないとケースを壊すことになるだろう。

続いてカッターナイフで穴をざぐって広げることにした。

*内側からカッターで削り取る。

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これがまた大変だった。ケースは薄い表皮と裏地で、樹脂製の芯をサンドイッチする構造だ。芯は堅くて粘りのある材料でカッターの刃がすぐだめになり、切りにくい。表皮は薄いので刃が滑るとそこからはがれる危険性がある。

*あぁあ......。この後、もう少し仕上げはしたが。

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15分以上格闘した結果をご覧ください。カメラ部やLightning USBケーブルを出すための穴には美しいコバの処理がされていて、それと比べるとあまりにも悲惨である。普段遣いでは底面を見ることはあまりないし、プラグをぴったりとはめれば見えなくなるが、私は今後、この穴を見るたびに、すこし悲しい気持ちになるのだろう。

穴を拡げるのであれば、皮工芸で使う小さなノミを鋭く研いで木槌で叩いて開ければ、もっときれいにできると思われる。

全ての作業を終了してから思いついて検索した。

やっぱりプラグ部分が細くてケースの穴を拡げなくても入る「iPhone、iPad用ヘッドホン延長コード」とか、「4極プラグ延長コード」が市販されているのである。コードの見てくれは若干悪くなるかも知れないが、読者のみなさんには圧倒的にこちらがおすすめである。

おしまい。

〈追記〉

鉄道模型マイスターの友人から、「皮抜きポンチを使えば、キレイに丸穴が抜けるのでは?」と提案をいただきました。7ミリ径のものがあれば、うまくいくように思います。機会があったら試してみます。

〈さらに追記〉

友人たちから「ああもう!」的なコメントをフェイスブックにいただいております。続きをやります。おたのしみに。

*プラグを差し込むと穴のアラは(ほぼ)見えなくなる。延長コードはそれはそれでわずらわしいが。

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