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新社会人はF1中継を見るべきに決まっています - エフワンのぼやき #004
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新社会人はF1中継を見るべきに決まっています - エフワンのぼやき #004
グローバルなスポーツ F1(フォーミュラ・ワン)を斜め45度から楽しみましょう! 2012年3月からは、F1 Podcast『エフワンのすくつ』の Quzyがひとりぼっちで担当しています(それ以前の記事は原泰史さんと共同で担当していました)。
当ブログ「blog.formula.commons」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/fcommons/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
ども、quzyです。
誠ブログのお題が「新社会人」だそうで。
えー、そりゃ見るべきですよ、新社会人はF1を。
だって、F1ですよ?
フォーミュラ・ワン。
見てないんですか?
え? なんで見ないといけないんですかって??
そうだなぁ〜
例えば、英語ですよ。
あなた、英会話スクールに通おうかな、って考えてたり、実際に無料体験スクールに釣られて通ってみたり、これまで必死に試験勉強してTOEICのスコアをあげたり、大学で短期語学留学に参加してみたものの結局一緒に行った日本人学生とばかりつるんでしまって2週間が終わってしまったり、とか、英語に関して、いろいろ想い出はありませんか?
まぁ、そういう経験が、なくてもいいんですが。
英会話で一番大事なことは何だと思います?
え?
文法?
度胸?愛嬌?
いやいやいやいや......
話題ですよ。
グローバル・スポーツであるF1は多国籍なひとたちと会話をするのに絶好のトピックになりますよ。
会話なんて、何語で行われようと、それほど親しくないひとたちが、さぐりさぐり会話を進めていくためには、まずは「話題」が必要なんです。それも、なるべく発展性のあるものが。
え?
もちろん、F1の話題「だけ」で盛り上がれと言っているわけではありません。偶然にも相手がF1ファンだという可能性は低い。むしろそんなマニアックな相手にあたったら面倒くさ......いやいや。
F1のいいところは、いやがおうでも世界中を転戦しているのでいろいろな土地に絡んでいますし、そのスポーツに参加している人たちも多国籍。いろいろな会話の糸口や「切り口」にもなるところが、ただの趣味とは違います。中国?シンガポール?ブラジル?イタリア?裏金の作り方?マネーロンダリングの方法?どんとこいですよ。
*
本来、趣味の話題で英会話というのは、なかなか難しいんですね。
例えば僕はスタートレック(特に新スタートレック[TNG]以降)のファンなんですけれども、日本で放映されていたTVシリーズや、日本で出版された書籍で得ていた知識は、英語の会話ではいまいち役に立ちませんでした。スタートレックは英米圏ではたいへんよく知られているのでありますが、僕のお気に入りのエピソードのタイトルは、しっかり日本語訳されていたので原題(英語)で何というのかわからない。ワープ......はワープだとして、「亜空間亀裂問題」は英語で何て言うんだ? ロミュランの「遮蔽装置」は? ライカーは副官、その副官って英語で何て言うんだ?? スタートレックファン同士なら爆笑間違いなしのドクター・マッコイの名台詞「私は医者だ。石屋じゃない」は、英語では何て言えばいいんだ?? などなど......
非日本語話者と趣味の話をするのは、かくも大変なのであります。
ましてやあなたの趣味が日本国内で完結しているようなものだったとしたら!考えるだけでもおぞましい!!
その点、F1は楽ちんです。
外国語にかぶれた日本人ジャーナリストがいっぱいいるし、日本の雑誌やテレビはそもそも英語を翻訳することを放棄していますから、モチベーション、ポテンシャル、デグラデーション、ポディウム、アンダーカット、ファステストラップ、DRS、などなど、あなたが普段知っているカタカナやアルファベットの日本語のF1用語が全てそのまま英会話に使えます。
こんなに楽なことはありません。
レッドブル、シューマッハ、カムイ・コバヤーシ、チーム名や人名に至ってはそのままカタカナだし。
スタートレックの「惑星連邦」って英語で何ていうんだろう??などという悩みを抱えなくて済みますね。
これは新社会人はF1を見ないわけにはいきません。
*
もちろん日本のプロ野球やJリーグについて英語で熱く語ってもいいし、プラモデルでもいいし、とにかく何か語れる趣味を持っていることが大事だと言いたいわけです。もしちょっとF1に興味があるなら、これから楽できますよ。「じゃぱにーずプロフェショナルベースボールの、チューニチドラゴンズのリイチ・コダマが好きです」って言うより、「シムテックで走ったドメニコ・スキャッタレータは、ヒデキ・ノダのシートを奪った奴だからよく覚えてる」って言ったほうが、グローバルなビジネス会話では簡単にウケます(ウケなくても責任は取れません)。
大丈夫、すぐに気持ちよくなるから。
それでは、ごきげんよう。
※少なくとも、ここまでの話を真に受けた人は、新社会人としての適正に著しく欠くところがあるかもしれません。注意して歩むのがよいと思われます。
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