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新スーパマン、現時点でのキーワードをまとめてみた

新スーパマン、現時点でのキーワードをまとめてみた

平沢 薫

映画ライター、編集者。仕事のためと思って始めたハリウッド・ニュース・ウォッチが気づけば趣味のひとつに?

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 いよいよ全米6月14日公開、この夏日本公開の新スーパーマン、「マン・オブ・スティール」。監督は「300」「ウォッチメン」のザック・スナイダー。前回のブライアン・シンガー版とはまったく別の、新たなスーパーマンを描いてくれるに違いないが、それはいったいどんなスーパーマンなのか。

 すでに、スーパーマンの唯一の弱点である、彼の能力を無化する物質クリプトナイトが映画に登場しないことは発表済み。これだけでも、これまえのスーパーマンとはまったく異なることは予測できるが、ではどうなるのか。公開が近づいて、関係者の発言が増えた今、その中で気になる部分をピックアップしてみた。


 まず、製作を務めた「ダークナイト」シリーズのクリストファー・ノーラン。「ダークナイト」が今回の新スーパーマンに悪しき影響を与えるのではないかという心配は、この発言が払拭してくれる。

ノーラン「スーパーマンとバットマンはまったく違う。同じテンプレートで描くことはできない」
ノーラン「これはザックの映画だ。観客は彼がやったことを愛するはずだ」

 そして、脚本家デビッド・ゴイヤー。彼は「ダークナイト」シリーズの脚本家のひとりであり、コンセプトも彼のもの。この新スーパーマンの脚本にも参加している。

ゴイヤー「バットマンはいつもニヒリスティックな物語だったが、スーパーマンは常に希望について描いてきた」
ゴイヤー「これは、2人の父親を持つ男の葛藤の物語だ」

 さすが、ゴイヤー、ポイントは押さえていると見た。

 そして、なによりこの人、監督のザック・スナイダー。

スナイダー「スーパーマンもカル=エルもクラーク・ケントも、これまでよりもクールに描いた」

 これでこそ、ザックでしょw
 そうしてもうひとつ気になる発言がこれだ。

スナイダー「僕はスーパーマンをシリアスに受け止めて描いた。スーパーマンはリスペクトするに値する。そういう視点で描いたんだ」

 言われてみれば、これまでのスーパーマンは、なんかクールともリスペクトとも関係なかったかも。これらの発言をみるにつけ、ザック・スナイダーがどんなスーパーマンを見せてくれるのか、ますます気になってしょうがない。



日本版「マン・オブ・スティール」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/manofsteel/index.html