実はちょっと映画音楽にも興味があるなんて人気ミュージシャンは、転職するなら今が狙い目かも。

　昨日発表されたゴールデン・グローブ賞で、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが手掛けた「ソーシャル・ネットワーク」の音楽が、作曲賞を受賞。映画ファンだけではなく、音楽ファンの間でも話題になっている。

　この映画は作品賞、脚色賞も受賞、監督デビッド・フィンチャーも監督賞を受賞したが、監督はレズナーの音楽をこの受賞の前から気に入っていて、撮影中の新作「ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女」のハリウッド版リメイクの音楽も、レズナーに依頼済み。レズナーには、これから映画音楽のオファーが殺到するに違いなく、となれば、彼だけでなく、映画音楽を依頼されるミュージシャンが増えそうな？
　
　ちなみにレズナーは、デビッド・リンチ監督の「ロスト・ハイウェイ」(97)の音楽をやるはずだったがなぜか実現せず、映画の挿入歌とイメージ・アルバムのプロデュースをしたなんてこともあった。

　また、今ヒット中の「トロン：レガシー」の音楽は人気ユニットDuft Punkが担当。映画本編にもムチャわかりやすい格好で出演してたけど、彼らのアルバムはこの映画のおかげで売り上げが伸びたとか。

　そして、英国の写真家ジョー・コーニッシュが監督した英国４月公開の映画「Attack the Block」の音楽はこれもベテランユニット、Basement Jaxx　が担当してる。

　そんなこんなを見ていると、ダニー・エルフマンを筆頭にミュージシャンから映画音楽へという転身は少なくないが、「ソーシャル・ネットワーク」の受賞のせいでさらに「それならオレも」なんてミュージシャンも増えるかも？　

　そういえば、ダーレン・アロノフスキー監督と処女作「パイ」以来、ずっと組んでるクリント・マンセルも、元は80年代の人気ポップ・ユニット、Pop Will Eat Itselfのフロントマン。アロノフスキー監督の新作「ブラック・スワン」の音楽もいいという噂なので、早く聴きたいところ。「ブラック・スワン」はゴールデン・グローブ賞では音楽のノミネートはなかったが、ナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞。日本公開は４月だそう。