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フィンチャーの新作予告編の声が、サイケデリック・ファーズだった

フィンチャーの新作予告編の声が、サイケデリック・ファーズだった

平沢 薫

映画ライター、編集者。仕事のためと思って始めたハリウッド・ニュース・ウォッチが気づけば趣味のひとつに?

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デヴィッド・フィンチャーの新作「ゴーン・ガール」の予告編が登場。ここで流れる曲は、「ノッティングヒルの恋人」でエルビス・コステロが歌った「She」だが、声が別。誰が歌っているのか調べてみたら、サイケデリック・ファーズのリチャード・バトラーだった。

 うひゃあ、こんなところで再会するなんてw サイケデリック・ファーズは、80年代UKのネオサイケのバンド。リチャード・バトラーの声はあいかわらずヘナヘナだ。

 そういえば、フィンチャーは「ドラゴン・タトゥーの女」の予告編でもレッド・ツェッペリンの「移民の歌」をカレン・Oがカヴァした歌を使ってた。あの曲も映画本編への期待値をかなりアップしてくれたが、今回も同様。

 撮影は「ドラゴン・タトゥーの女」と同じジェフ・クローネンウェス。予告編を見るだけで、その夜の気配をもっとたっぷり味わいたくなる。ストーリーは、妻が謎の失踪を遂げ、その夫が妻を殺害したのではないかとの容疑を受けるという心理サスペンス。ギリアン・フリンの同名小説が原作だが、結末は小説とは違うと公表されている。

 フィンチャーは、先頃、「ドラゴン・タトゥーの女」の脚本家と製作者コンビが企画した、スティーヴ・ジョブズの伝記映画の監督をオファーされたが、先日降板。要求したギャラが高すぎたとか、クリスチャン・ベールの主演を条件に挙げたが実現しなかったとか、いろんなニュースが流れていて、その真偽のほどは不明だが、いずれにしても、もう、この監督は他の人の企画はやらなくてもいいんじゃないか。

「ゴーン・ガール」みたいに、自分が撮りたい映画だけ撮ってくれれば、ファンはそれを見る。「ゴーン・ガール」は全米10月3日公開。

 

「ゴーン・ガール」オフィシャルサイトhttp://trailers.apple.com/trailers/fox/gonegirl/