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ハリウッドニュース補完計画10:新スーパーマン役俳優が決定したが

ハリウッドニュース補完計画10:新スーパーマン役俳優が決定したが

平沢 薫

映画ライター、編集者。仕事のためと思って始めたハリウッド・ニュース・ウォッチが気づけば趣味のひとつに?

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「300」「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督が古典的ヒーローを新たに描く「スーパーマン:鋼鉄の男」Superman :the Man of Steelのスーパーマン役が決定、ヘンリー・カヴィルが演じることになった。

 ヘンリー・カヴィルといえば、ジョナサン・リース・マイヤーズ演じるヘンリー8世と多数の妻たちをスキャンダラスに描くTVシリーズ「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」で、ヘンリー8世のお気に入りで、女性にモテモテの貴族チャールズ・ブランドンを演じた俳優。映画「人生万歳!」「スターダスト」などで活躍してるイケメン俳優だ。

 が、注目なのはこの俳優が英国ジャージー島出身なことかもしれない。アメリカを代表するスーパーヒーロー、スーパーマンを英国人が演じることになるわけだが、実はクリストファー・ノーラン監督が新たなバットマンを描いた「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」のバットマン役、クリスチャン・ベイルも英国ウェールズ出身。この「英国出身」というキャスティングは、ノーランのバットマンを意識したもので、 今回のスーパーマンは、あのバットマンと「対」になることを意識しているのかも? と思えてくる。

 というのも、もともと「バットマン」と「スーパーマン」は陰と陽の「対」になるキャラ。さらに今回の「スーパーマン」はノーラン版バットマン組の監督&脚本コンビが参加していて、ノーランはプロデューサーのひとりだし、脚本のデヴィッド・S・ゴイヤーはこちらの脚本にも参加している。監督2人が、意図的にこの2シリーズをきっちり「対」にしようと相談した、なんてことがあってもおかしくない。今度の「スーパーマン」はそんな視点から見てもおもしろいかも、などと期待度がアップしてしまう。

 とはいえ全米公開予定は2012年12月。公開まであと2年もあるわけだが。