ただいま開催中のサンディエゴ・コミコンは、かつてはコミックのコンベンションだったが、今やコミック系大作映画のお披露目の場。本年もいろんな映画がPRされているが、マーヴェル・コミックのスーパーヒーロー大集合映画「アヴェンジャーズ（The Avengers）」にどのヒーローが、どのキャストで登場するのかが発表になった。

　まず、世界的ヒット作「アイアンマン」シリーズからは3人のヒーローの参加が決定。ロバート・ダウニーJr.演じるアイアンマン、サミュエル・Ｌ・ジャクソンが演じるニック・フューリー、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドーが登場する。

　さらに、これから公開される2本のアメコミ・ヒーロー映画の主人公も参加。2011年7月全米公開の「キャプテン・アメリカ（Captain America:The First Avenger）」で「PUSH 光と闇の超能力者」のクリス・エヴァンスが演じるキャプテン・アメリカが参加。そして、2011年5月全米公開の「ソー（Thor）」で「スター・トレック」のクリス・ヘムズワースが演じるマイティ・ソーも参加する。

　加えて単独主演映画の決まっていないスーパーヒーローを2人も参加。「ハート・ロッカー」のジェレミー・レマー演じるホークアイ、「シャッター アイランド」のマーク・ラファロ演じる超人ハルクが加わり、今回はこの顔ぶれで映画化されることになった。

　と、ここで気になるのは、超人ハルクのキャスティング。このスーパーヒーローは、近年2度も映画化されていて、2003年にはエリック・バナ主演、アン・リー監督の「ハルク」、2008年にはエドワード・ノートン主演、ルイ・レテリエ監督の「インクレディブル・ハルク」があったのだが、今回はそのどちらでもない新たなキャスティング。「ハルク」はヒットしなかったから無視されるのが当然として、「インクレディブル・ハルク」のほうはヒットしたのになぜ別のキャスティングに？　やっぱりエドワード・ノートンはメンドクサイ役者なのかも？　などと邪推しないではいられないのだが、さて。

　そして気になる監督は、TV「バフィー〜恋する十字架」やTV「ドールハウス」のクリエイターとしてSFファンにはおなじみのジョス・ウェドンに決定。大作映画の監督は初めてのこの人に、こんな大作をいきなり任せていいのか、ちょいと大胆な起用かもしれない。

本作の全米公開は2012年5月4日を予定。来年のコミコンでもこのネタでなにかやってくれそうだ。