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宝島ワーク
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児童文学の「宝島」。あの作者は、先に島の明確な地図を書いたといわれています。その地図を書き上げてみると"ここでこんなことが起こりそう"というのが、思い浮かんできた、とのこと。ビジネスパーソンにとっても、こういう発想の仕方は、ある種のヒントになりそうです。そこについて今夜は展開・提案してみます。
まず、提案から入ります。
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■宝島ワーク
・紙に大きな丸(島)を一つかく。
・宝箱をどこかに書く
・その周辺に「深い森」「谷」「湖」などの障害物を書く
・島の南北に港を書いて、自分とライバルがそこに到達した絵を描く。
・この地図の上で自分やライバルが、宝箱に近づく過程を、想像します。
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これだけだと、単に、創作の仕事をしているだけですが、ここから、ビジネス領域に、ぐるっと軸をまわしてみます。
島=事業ドメイン
宝箱=Profit
相手=ライバル
障害物=顧客の持っている深層的な困りごとや、低価格対応など、越えていくべき物事
ライバル企業の進む道を書いてみるのが手っ取り早いでしょう。彼らはどこの港から島に上陸したか(もともと何をしていた企業なのか)をしらべ、顧客のどんな困りごとに、取り組もうとしているのかを推定し、その目指している宝箱は大きそうなのか否か、を想像します。
ボーターやバーニー、競争優位、あるいは、スライウォツキー、プロフィットモデルという話しに慣れている人にはまどろっこしいですが、非経営系の人材にとっては、こんな遊びのような形で「宝島を書いてみるワーク」という方法も、いいかもしれません。
それらの地図を作った後、皆で比較して、目指す宝にも、越えていくべき物事にもいろんなパターンがあることを、認知した上で、それらのうち、同じ島にのるものを大きな宝島の地図にしたら、それだけでも、衆知を集めて結構なものができるでしょう。
そのあとで、スライウォツキーのプロフィットモデルや、MBAの初歩で習うようなフレームワークをレクチャーすると、効果的に学習にはいれそうです。
理系学生向けのビジネスプラン講座を時折聴講していた経験と、「宝島執筆の逸話」を結びつけて、そんなことを、提案してみました。