（音量注意：音が出ます） 

カヤック留学記（ブレストや創造の秘密を参与観察してきました）シリーズは1日お休みして、今日は気楽なトピックを紹介します。『8,000,000円の木のおもちゃ』を見せてもらいました。 軽々ハンドルをまわすだけでこんな動きを作っています。 しかも戻る動きが秀逸。 背筋がぞくぞくするような、いい作品です。

風車に立ち向かい何度も跳ね飛ばされるドンキホーテ。これを、木のギアだけで実現している姿は、恐ろしいほど、ものづくりの感性を刺激されました。同時に、そこにこめられた主題が見る人をうならせます。永遠の挑戦、なんですよね。

実際にハンドルを回させてもらいました。（この作者さんが直接、立ち会ってくださったので幸運でした）回してみると、実にハンドルが軽いんです。これだけの大きな動力を起こすハンドルなのに幼稚園児でも回せるような軽さです。ギアが沢山ついているので、何かの工夫がなされているようなんですが、どういう動力伝達構造かまったくわかりませんでした。（筆者は、院生時代、理論物理を専攻していてある程度、力学は明るいつもりでしたが。。。お恥ずかしい。）こうした作品をまた紹介したいと思います。

・・・

作者：村上章氏（木工からくり作家）