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ブレストの準備体操「しりとらず」

ブレストの準備体操「しりとらず」

石井 力重

アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。

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ブレストをする際には、創造性・思いつきのもととなる脳の部位が活発な状態で無いと、なかなか波に乗るまでが難しいものです。

以前、くらたまなぶ氏が起業系のセミナーでアイデア出しの講義をされたときに「しりとらず」というブレストの準備体操を紹介されました。これが何の道具も要らず人さえいれば出来るものなので、ぜひブレストを始める前に、この準備体操を試してみてください。創造的な思考に関係する思考がいつの間にか回転しはじめますので。

しりとらず、やり方

ブレストをするメンバーが4人だとします。A君は、何でもいい適当なモノ・名称を、B君に告げます。たとえば、「ガラスのコップ」と。 B君は、即座に「え~ガラスコップ、ガラスコップといえば、ベネチアですが・・・」と、ガラスコップについてあらん限りのことをしゃべります。3分がたったときに、B君は、急に全く関係の無いモノで話を閉めます。「え~、というわけで、次、靴下」と。するとC君は、突然ふられた靴下について即興で靴下に関する説明を行います。「え~くつしたは、通常先が丸いですが、おじさんを中心に指われのものもあり、むれ対策に・・・」という感じです。メンバーの人数によりますが、これを4~5周行うと、その後のブレストは驚くほど円滑に頭が回るようになります。



 【出典】 

本記事は2005年に筆者が受講したアントレプレナーDoit(当時、雇用能力開発機構が提供していたシリーズセミナ)をもと書きました。それはとても刺激的で面白い講義でした。私達受講者に大きく影響を与えてくれた名講義でした。(この場を借りて、御礼申し上げます。くらた先生、ありがとうございました。)

入手可能な「しりとらず」の文献も紹介しておきます。くらたまなぶ氏の書かれた本は、臨場感があり、とてもおもしろいですよ。

リクルート創刊男の大ヒット発想術 
P152~155
「尻とらず」--ブレストがうまくなる練習ゲーム

追記
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