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140文字。ホットなブレストの特性から割り出した意味【2】

140文字。ホットなブレストの特性から割り出した意味【2】

石井 力重

アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。

当ブログ「力重の「ブレインストーミング考」」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/ishiirikie/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。



アイデアプラントは、ブレインストーミングのプロセスを研究する中で
いくつかの数値を知るにいたりました。


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              20秒、という数字
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「ホットなブレインストーミングの場において、次々と出されるアイデア。
 アイデア一つあたりの発言所要時間は平均20秒である」

というものです。

え?20秒?もっと短くできそうだけど・・・、と直感的には感じますが
長い尺度で見ると、大体、合点が行きます。

1分で、3アイデア。20分なら、60アイデア。です

皆さんが過去に参加したホットなブレストを思い出してください。
20分、ホットにブレストをして、ホワイトボード一杯にアイデアを書いた場合
そこに出されているものは、多くて40~60ぐらいだったでしょう。
ほぼそれが上限に近い数字です。

この1アイデア20秒、という経験則をしっておくと、
大体、"今日のブレスト"を設計するときの
目安になります。
アイデアが30個ぐらいほしい場合、"最短でも10分はいる。余裕見て12,3分ぐらいは
時間をとる必要があるな。"と、そんな感じの目安として使えます。
(なお、これはホットなブレストの場合です。なので冷えた場でのブレストであれば、
倍の遅さになることもあります。)


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             7文字/秒、という数字
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さて次は「秒速何文字で人はしゃべれるか」について、お話します。

プロのアナウンサーのボイストレーニングに参加したときのこと。
彼女(先生)が問いました。人間は秒速何文字でしゃべれるとおもいますか?と。

私はせいぜい1~3文字と想っていたのですが、答えはもっと上でした。

人間は最速で秒速7文字でしゃべれる。とのことです。

あくまで、訓練されたプロの最高パフォーマンスではありますが、
上限値として一定の知見になります。

なお、ニュースなどで時間が押し、最後の数秒で、
キャスターが、挨拶をばーっとしゃべりきるときが
その速さなんだそうです。


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             20秒 × 7文字/秒
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この2つの数字を単純にかけると

「20×7=140」

になります。つまり、

テンポのいいホットなブレストの場面、
1発言の文字量上限は、140文字。

ツイッターの開発思想にこうした考えがあったかどうかは
分かりません。


ただ、140文字が、心地いい、のは、
そういうホットなブレストの情報提示パターンと自然と似てくるためである、
と筆者は見ています。

以上、筆者なりの「ブレスト140文字」仮説、でした。



追記:

なお、普通の人の発言速度をかんがみると、
実際は、プロのアナウンサーまでの速さはないので、70%ぐらいうでしょうか。

140×0.7=98、ですので、この辺が、認知的に、頭に優しい頃合かと思います。







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今日の、一歩踏み込んで、"一言、仮説"

「100文字ぐらいでツイッターの発言をテンポよく出していくと、
 ブレストっぽい発案パターンがしだいに出現する。」 

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