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dynabook KIRA V832レビューその3・モバイル用途で使ってみる
»2013年4月19日
僕がモバイルを愛する理由
dynabook KIRA V832レビューその3・モバイル用途で使ってみる
モバイル情報ブロガー。モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行う。特に、日本で初めてのWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」への思い入れは強い。
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dynabook KIRA V832をお借りしています。ウルトラブックということで、モバイル用途で使ってみました。
まず、本体のサイズですが、大きさが316mm×207mm×9.5mm~19.8mm(幅×奥行き×高さ)、約1.35kg。13インチのウルトラブックとしては、標準的な大きさです。毎日、鞄に入れて持ち歩いていますが、一般的なトートバックで持ち歩いていますが、そんなに負担を感じることはありません。特にデザインとして、プレス加工した筐体の底面が細くラウンドしているため、大きさの割に薄さを感じることができ、持ち歩くことへの抵抗感が減っているように思います。本体の端が細くなっていると、手で持ちやすく感じます。
使っていて便利な点は、起動時間です。Windows 8は起動が非常に速くなっていますが、V832も速くなっており、電源オンから、ロック画面が表示されるまでに、約10秒ほどです。モバイルで持ち歩く場合は、電源のオンオフにストレスを感じることがありますが、この程度の時間であれば、スリープで持ち歩くのと、大差がないため、電源オフにて持ち歩いています。
また、ノートパソコンを持ち歩く場合、ワイヤレスマウスも利用した方が作業効率が良いので、マウスを持ち歩く機会が多くなっています。しかし、V832の場合は、画面タッチ操作ができるため、マウスよりも、画面を触ってしまった方が作業が早い場合もあり、タッチ液晶は便利です。また、「ジェスチャーコントロール付きクリックパッド(タッチパッド)」の感度が非常に良く、自然に操作ができることが気に入っています。今まで使ってきたWindowsノートは、タッチパッドの動作がイマイチなことが多かったので、V832のタッチパッドは使いやすいです。
キーボードに関しては、19mmピッチのフルサイズのため、スムーズに入力ができます。また、キートップ中央部を2mmほどへこませたデザインになっており、全ての指をホームポジションに置いて、入力するスタイルの私にとっては、使いやすいデザインです。個人的な感想としては、キータッチが軽いため、もうちょっとキーが重い方が好みではあります。
バッテリー持続時間は公称9.5時間と十分な数値ではありますが、モバイルで利用する際には、ACアダプタを持ち歩きたいところです。V832のACアダプタは、小型で175gのため、負担がかからず、持ち歩きに適しています。
モバイルでの通信環境は、公衆無線LAN、スマートフォンのテザリングを利用しています。テザリングに関しては、無線LAN経由と、USBケーブル経由の両方を使っていますが、特に問題なく利用ができています。USBテザリングを行う上では、ドライバーのインストールが必要でしたが、スマートフォンをUSB接続した後に、簡単にインストールができました。(NTTドコモのOptimus G Pro使用)
ちょっと気になる点としては、SDカードスロットです。SDカードを挿した状態で、カードが半分飛び出たスタイルのため、SDカードを挿したまま持ち歩くことを躊躇われます。SDカード経由で作業している際に、持ち歩く度に抜き差しが発生してしまうのが残念です。あと、本体のデザインなのですが、トップ面は傷つきにくい加工のようですが、底面が傷が付きやすいように感じます。数日持ち歩いて、底面のみ傷がいくつか付いてしまいました。本体カバーや、表面に貼るシールなど工夫した方が良さそうです。
モバイル用途の総括としては、圧倒的な存在感の液晶(2,560×1,440ドット超高解像度13.3型液晶パネル)ではありますが、画面を閉じてしまえば、コンパクトなノートパソコンとして演出されており、持ち歩く負担をあまり感じません。モバイル機器は、使っている時間より、持ち歩いている時間が圧倒的に長いため、この使っていないときの存在感の演出が重要になります。dynabookブランドというと、ハードな男っぽいイメージがあったのですが、V832はスマートな演出になっており、モバイルで持ち歩きたい気持ちになるウルトラブックだと感じました。