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ドコモ版iPhoneを入手!嬉しいはずなのですが、何故か、悲しみも半分。
»2013年9月21日
僕がモバイルを愛する理由
ドコモ版iPhoneを入手!嬉しいはずなのですが、何故か、悲しみも半分。
モバイル情報ブロガー。モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行う。特に、日本で初めてのWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」への思い入れは強い。
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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。
iPhone 5s、iPhone 5cが、2013年9月20日に発売になりました。今回の目玉は、端末の機能アップよりも、NTTドコモから発売すること、と個人的に思っています。前回のコラムでその想いを書かせていただきました。
私も発売に早速、ドコモ版iPhone 5sを入手しました。3年間、SIMフリーiPhone 4にて我慢をしてきたので(iPhone 4SとiPhone 5はパスしました)、嬉しいはずなのですが、何故か、悲しみも半分あります。
ドコモ回線でiPhoneが使える、という長年の悲願を達成したはずなのですが、キャリア端末になってしまうと、やはりいろいろと制約がかかってきたからです。
ドコモのアナウンスによりますと、ドコモ版iPhoneは、MVNOのSIMが利用できないこと、iPhone用のSIMはAndroidで通信利用ができないこと、が明らかになりました。
MVNOというと、ドコモの回線を使って、格安の通信定額を提供しているサービスがいくつかあります。日本通信、IIJmio、楽天ブロードバンド LTEなどです。こちらのサービスを利用することで、通信速度やデータ容量を選択することで、月額数百円から定額通信が可能となります。
ドコモのAndroidスマートフォンでは、SIMロックがかかっていますが、このMVNOのSIMカードが利用できました。元々がドコモのSIMのため、認識するんですね。そこで、余ったAndroidなどを、このSIMにて運用することで、安く利用することができます。
この便利なMVNOのSIMを使えないように、今回のドコモ版iPhoneでは、APN設定にロックをかけてきました。まあ、キャリア端末なので、仕様をどうしようと自由なのですが、Androidで利用できることを、iPhoneでロックするという施策が残念です。(ただし、IIJmioは、iPhoneの構成プロファイルを配布することで、このAPNロックに対抗してきたようです。)
次に、iPhone用のSIMが、Androidにて通信が利用できない件です。ドコモの端末は、今まで、XiやFOMAの対応はありますが、基本的には、端末同士でSIMカードを差し替えて利用が可能でした。自分で安い白ロムのドコモ端末を買ってきて、SIMカードを挿すことで利用ができたのです。しかし、iPhone用のSIMカードは、iPhoneでしか利用ができないそうです。この仕様も、残念に思います。
実は、私のドコモ版iPhone 5sのSIMカードを、ドコモのAndroidスマートフォンELUGA Pに挿したところ、通信ができてしまいました。これはドコモの発表と違う結果となりました。利用しても、通信定額になっているかどうかは不明ですが、とりあえず、通信はできています。
ドコモ回線が利用できるiPhoneの最大のメリットは、私としては、FOMAプラスエリアが利用できて、通話品質が良いことなのですが、ドコモ版iPhoneは、FOMAプラスエリア対応しているものの、他の制約が多くなってしまいました。やはり、SIMフリー版で、FOMAプラスエリア対応のiPhoneが欲しい、と思ってしまうのは贅沢でしょうか。
入手したドコモ版iPhone 5sを目の前にして、今後も制約が多いようであれば、SIMフリーiPhone 4に戻ろうかな、と思ってしまいます。嬉しさ半分、悲しさ半分のレポートでした。