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クラウド同期を失敗しない方法(第13回)

クラウド同期を失敗しない方法(第13回)

伊藤 浩一

モバイル情報ブロガー。モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行う。特に、日本で初めてのWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」への思い入れは強い。

当ブログ「僕がモバイルを愛する理由」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/itokoichi/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


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モバイルを愛していますか?パソコン、スマートフォンと複数のデジタル機器を使うのが一般的になってきました。複数の端末を使う上で欠かせないのが、同期です。各端末に同じデータが同期していることで、どの端末でも作業ができますので、作業効率が大幅に上がります。

今から25年ほど前、インターネットもクラウドもない時代ですが、学生時代の私は、研究室でコンピューター、自宅でワープロを使う、という環境でした。コンピューターとワープロで、何とかデータを共有して、両方で作業できないか、と考えた結果、フロッピーにDOS形式にてテキスト保存することにしました。テキストではありますが、最新データは必ずフロッピーに保存して持ち歩くことで、最新データをパソコンとワープロで共有していたのです。

時代は移り変わり、データの持ち歩き方法は、フロッピーから、PCMCIAカード、コンパクトフラッシュカード、SDカード、そして、USBメモリになりました。そして、Palm OS搭載のPDAであるVisor Deluxeを通じて、MacとWindowsのPIMデータ(予定表など)を同期する方法も行っていました。

スマートフォンを利用するようになって、パソコンと端末が同期することが常識になってきました。Windows Mobileでは、ActiveSyncという同期アプリにてOutlookと同期し、iPhoneではiTunesで同期を行い、Windows Phoneでは、Zuneで同期を行います。同期の目的としては、パソコンとのデータ共有だけでなく、バックアップという意味合いもあります。

昨今は、クラウドの登場で、モバイルにおける同期の概念が一新しました。スマートフォンとパソコンのケーブルを繋いで一対一の同期から、クラウドに複数の端末がぶら下がる形に進化したのです。

それに伴って、いろいろな問題が出てきました。複数の端末を使うことによる同期の整合性の問題や、違うOSでアクセスすることによるデータの整合性の問題です。整合性の問題に関しては、それぞれの端末にてクラウドにアクセスしてみないとわからないことも多く、特に私のように、10台近いデバイスでアクセスしている異常な環境では、何が起こるかわからないのも現状です。それでも便利なクラウドを活用したい、ということで、いろいろなクラウドサービスを試してみて、結局、以下の方法に落ち着きました。

●PIMデータ(カレンダー、連絡先)はExchange
●メールはGmail
●データはDropBox
●テキストメモはCatchノート

ちなみに、それぞれのクラウドにアクセスしている端末のOSは、iOS、Windows Phone、Android、Windows Vista、Windows 7、Mac OSXと、モバイルからパソコンまで、様々なデバイスでアクセスしています。特に、テキストメモは、当初、Evernoteを使っていたのですが、同期の整合性がうまく取れずに、現在は、Catchノートに落ち着いて、トラブルなしです。

フロッピーの持ち歩きから始まった同期ライフですが、現在は、手元にある3台のスマートフォン(iPhone 4、Windows Phone IS12T、GALAXY Note)、2台のノートパソコン(MacBook Air、MacBook)、1台のデスクトップ(Windows 7)が常に上記の4つのクラウドにて同期している状況です。デバイスを意識せずに、使いたい端末にてデータ入力を行う、モバイルにおける贅沢な環境は、そんなところにあるのかもしれません。