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クラウド同期エラーでパニックにならない方法(第53回)

クラウド同期エラーでパニックにならない方法(第53回)

伊藤 浩一

モバイル情報ブロガー。モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行う。特に、日本で初めてのWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」への思い入れは強い。

当ブログ「僕がモバイルを愛する理由」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/itokoichi/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。

モバイルライフで欠かせない存在なのがクラウドです。スマートフォン、タブレット、パソコンと、シームレスに作業をする上で、クラウドを利用することで、作業効率が大幅にアップします。

ま だ、モバイルもクラウドもない時代、クラウドの代わりに使っていたのは、フロッピーディスクでした。フロッピーディスクをDOSフォーマットで使って、自 宅のパソコン、会社のパソコン、そして、持ち歩き用のワープロの3台で利用していました。全てDOSテキストで入力することで、スケジュール、住所録まで 管理していました。わずか25年ほど前のことです。

それから四半世紀が過ぎて、インターネットが出現、さらに、クラウドサービス の登場で、データ管理方法が一変しました。ローカルにデータを持ち歩く必要なく、クラウド上のデータをいろいろな端末でアクセスすることで一元管理できる 便利な時代になりました。言ってしまえば、フロッピーディスクの代わりにクラウドになったような感じでしょうか。1Mのフロッピーから数十Gのクラウドに 変わってしまいました。

便利なクラウドですが、たまにトラブルに襲われます。データの同期エラーです。便利に使っている反 面、クラウドというネット上のストレージにデータを保存しているため、トラブルに合ってしまうと、大きなダメージとなります。どんなサービスでもトラブル は付き物ですので、ユーザーとしては、トラブルへの対処方法を持っていることで、実際のトラブル時にパニックにならないで済みます。

クラウド運用で私が心がけていることは、バックアップとルール作りの2点です。

ク ラウドに対しては、複数のパソコンとスマートフォンでアクセスしていますが、クラウド上のデータを保存するパソコンを一台に決めています。その一台には、 クラウド用のクライアントアプリケーションをいれて、常にクラウドのデータをローカルに保存するようにしています。そして、他の端末から、クラウドへのア クセスは、クライアントアプリケーションを利用せずに、ブラウザ経由でアクセスするようにしています。

こうすることで、同期したときのデータの競合を防ぎ、ブラウザから最新のデータに常にアクセスできるようにしています。また、一台のパソコンにて、同期してローカルに保存しておくことで、バックアップの代わりにしています。

何度かクラウドの同期エラーに遭遇した結果、このような運用方法になりました。複数の端末でアクセスすればするほど、同期へのリスクが高くなるための対策です。

便利なクラウドではありますが、あまり頼りすぎないように常にリスク回避を考えておく必要があります。クラウドをモバイルで楽しく活用してください。