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高齢者の本音。俺をバカにするな!

»2010年10月 3日
マーケターの失敗録(T_T)

高齢者の本音。俺をバカにするな!

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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マーケティング戦略は、調査を基本とします。なぜなら、誰もが無駄なく自分のところの商品・サービスを売りたいからです。又、組織が複雑になると、異なる人種たちを説得せねば仕事が進まないことがあります。なので、誰もが共感できる "大衆" の行動様式を参考とします。

しかし、大衆の行動様式だけでは、どうしても予測できないことがあります。それは "感情的な本音" です。個人向け商売は特にそうです。
 
例えば、携帯電話に引き続き、パソコンでも高齢者向け商品があったとします。ある調査では、パソコン利用者の中で、最も数が少ないのが高齢者層です。パソコンをなぜ購入しないのか?という質問に、約30%程が "使い辛い"、"難しいそう" という回答がありました。
 
高齢者向けパソコンの需要はたしかにあるものの、使い辛い、難しそう、というのが邪魔をしているのです。だったら、携帯電話に引き続き、ラクラクパソコンのようなものは、とても良い案!高齢者向けに特別に配慮されたすばらしい商品 (案) だと、私も心底思いました。ある高齢者の本音を聞くまでは・・・
 
高齢者の声を独断と偏見で再現:

俺たちをバカにするなよ。商品自体は皆と同じがいいにきまってるではないか!別に特別に "高齢者用" と言われても、俺たちにだってプライドがある。
 
只、使い方が分からないのは事実。セキュリティが大事と理解はできるが、どう気をつけていいか分からない。ましてやオンラインショッピングなんて怖くてできない。

俺だって、家族の写真をSNSへアップし、孫の写真にはコメントをつけてみたい。そして自分なりのパソコンを使用するパターンを築きたいんだよ! 

ほんとうの高齢者への配慮とは、パソコンの使い方を "密かに" 教えてくれること。パソコン教室に行けよ、なんて言うなよ。いまさら、パソコン教室へなんて通いたくないから。

そろそろ、思考がコロコロ変る20、30代のことばかり考えていないで、高齢者層のことをもっと真剣に考えたらどうだ。自分の両親のことを考えればすぐにわかることなのに、なんで気づかないんだよ。

高齢者が1番傷つく具体例を最後に一つご紹介します。一眼レフカメラを使いたい男性がいました。使いたいけど、残念ながら使い方がよく分かりません。そのことを思い切って息子に打ち明けました。ある日、息子からデジカメをプレゼントされました。 "お父さん、これなら簡単でしょ?" と。その男性は深く傷つきました・・・。