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学生さんは主婦より実利主義。

»2010年10月10日
マーケターの失敗録(T_T)

学生さんは主婦より実利主義。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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"今の車はどれ買っても同じだよ"  と言ったのは同じ会社のKI氏。昔みたいに、このブランドが自分の生活の質を象徴するものではなくなったと言うのです。

当たり前ですが、車がどんどん普及すればその車の価格は下がります。価格が下がればさらに車の普及は進みます。いたるところに普遍的に車が存在し、低価格が進んでしまえば、誰も車にかつてのような憧れは抱かなくなります。

憧れを抱かなくなる理由はもう一つあります。それは世代差異です。世代が変化すると、車に対する態度は大きく変わります。自家用車が当たり前の時代に育った世代は、車を生活の質を象徴するものと捉えるのではなく、純粋に移動するための道具として見ます。別にこれは車に限ったことではありません。ケータイやパソコンも同じです。

10月9日まで千葉の幕張メッセで開催されていた CEATEC JAPAN でワタシは中学生くらいの学生を相手に接客をしていました。彼らは、 "スマートフォン、タブレッドPCは展示してますか?" とワタシに質問しました。ワタシはありませんと言いました。続けて、でもパソコンならあります、と答えました。しかし、残念ながら彼らは興味なさそうな反応でした。

実に貴重な経験だったので、その後も彼らと色々お話をさせていただきました。いつものように想像力を働かせ、彼ら学生の状況をワタシの考えを加えて説明するとこんな感じです。

彼ら学生の自宅には、家族共有のパソコンが置いてあります。共有パソコンが1台あるので、自分用のスマートフォンやタブレッドPCに注目する気持ちはよく理解できます。自宅の共有パソコンを母艦機に、自宅内ではタブレットPC、外へはスマートフォンが便利と気づいています。使用する場所、使用するソフトフェアで最適なデバイスを使い分けたいと自然に思っています。憧れがなくなったパソコンの購入方法も世代によって異なります。彼ら学生の場合はとても実利的です。

実利的なパソコン購入手法とは、ブランドは (少しは) 気にしますが、重要なのは性能に対する価格のバランスです。コストパフォーマンスです。普遍的に存在する商品を購入する際に真っ先に思うことは、"損をしたくない" です。日本製だからきっと品質も良いだろう、なんて根拠のない安易な買い方はしない世の中になってきてます。

世代によって価値観は変化します。普及しきれば、憧れから実利的に必要なモノへ変化します。そうなると購入方法も変わってきます。今の10・20代がパソコン検討する際は、そこらへんの主婦より、きっと実利主義ですよ。