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だって社長がヤレって言うから・・・。

»2010年11月14日
マーケターの失敗録(T_T)

だって社長がヤレって言うから・・・。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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全ての業務は自分の腹に落として行わないと重荷に感じる。

例えば、グローバル本社から " ソーシャルメディアを活用したコミュニケーションやって! " とか。 " グローバルのデータベースと日本のデータベースを統合して " とか。 " グローバルで1位になるために、来年タブレットPCを100万台日本で販売よろしく~ " とかの命令があったとします。

普通は " 本社の奴らは、日本の事情をまーたく分かってないくせに、なーにそんなこと簡単に言ってんだ。海外と日本とでは事情が違うんだよ!" と思ったことがあるんじゃないかと思います。お国が違えば、お作法も異なるのは当たり前なんですが、やっぱり思ってしまいます。

で、最後はこんな風になります。 " 俺はやりたくないけど、本社がやれって言ってるからしょうがないでしょ " ってやつです。現場では、目的を達成するための手段から入るパターンが大半です。だからつい社長がやれって言ってるからしょうがなくやる、みたいな感じになります。

そこで重要になってくるのは、どんな業務も自分の腹に落とすことです。

ソーシャルメディアを行い、サポートのオペレーション費を削減しようとか、データベースを統合して、ローカル独自のマーケティングリストに使おうとか、タブレットPCを来年100万台販売して・・・、う~ん、これは正直難しい。

毎日している仕事が、自分の仕事となるまでには重荷です。しかし、覚悟を決め、わが使命なりと思い、その仕事を自分の腹に落としたとき、その仕事はきっと重荷に感じないはず。苦痛が苦痛でなくなるはずです。

後藤静香氏の楽園より、面白い例え話を紹介します。

むかしむかしの大昔、どの鳥にも美しい毛があって、美しい声でさえずることもできたが、困ったことにつばさが無かった。ある日のこと、神さまが一対のつばさを鳥の足もとに置いた。そうしてこれを持てと、おごそかに言われた。

鳥は迷った。そして考えた。今でさえ自分のからだを持て余しているのに、その上こんな荷物をもてとは、神様もひどすぎる。心の中で怨みながら、しぶしぶくちばしにはさんで肩の上にのせた。重い、とても重い。身動きが出来ない。しかし神様は、一旦発した命令を取り消される様子もない。

小鳥は、心をきめて、そのつばさをたたみ、胸のあたりにぴったりと、抱きしめてみた。すると、何たる不思議か、つばさが両方の肩にくっついてしまった。ひろげると、いかにも軽く、からだも、自然に浮き上がるような感じがして、足は地面をはなれ、上へ上へと、空高くのぼってしまった。そのとき以来、鳥はひろい空を自由にとべる身となった。

もし今の仕事が苦痛と思うとき、自分のつばさが、しっかりと身についているかどうか、考えてみたい。