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日本のPCは高すぎた。

»2010年12月13日
マーケターの失敗録(T_T)

日本のPCは高すぎた。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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これは、日経新聞社主催の 『ものづくり○○××シンポジウム』 でのやりとりをワタシがすごく簡略化したものです。テーマは、ものづくりの日本、日本市場の活性化でした。

A氏 : 日本のものづくりは大変重要である。
B氏 : 高品質=高価格の製品だけでは市場活性化は望めない。
C氏 : 信頼ある日本の品質で、市場は活性化できる!

『・・・ということで、日本のものづくり技術は非常に大切である。』、という感じで閉幕しました。

ワタシは不思議でしょうがありませんでした。なぜなら、ものづくりにこだわるあまり、高品質=高価格という切り口から抜け出せず、どうすれば日本の市場活性化ができるのか?という具体的な議論がなかったことです。本来、高品質を保ちながら、どうすれば出来るだけコストを下げれるのか?というような議論があるべきでした。

日本の製品のほとんどが、高品質=高価格であると皆さん認識しています。当然その背景にはものづくりという信念があるわけでが、同時にこの高品質=高価格のままでは市場活性化は考え難いです。

例えば、日本のPCメーカーは、信頼という絶対的なブランド力があります。海外の人に日本のPCメーカーについて聞くと、ほとんどがこの回答を得ます。

であれば、ものづくりが活かせそうなハイエンド製品は引き続き国内生産を行い、ローエンド製品をうまく海外生産へ移すことで徹底的にコストを削減できます。あとは信頼のブランド力でなんとかがんばる。要は製品に乗っかっている余分なコストを徹底的に削減することが、理屈上は市場活性化に繋がります。しかし、どうも、ものづくりにこだわるあまり、高品質=高価格という切り口から抜け出せずにいるように感じました。

『日本のPCは高すぎた。』 これはワタシたちが約2年前から発信している言葉です。市場拡大のために、そして市場活性化のために。ワタシは改めて宣言します。 『日本のPCは高すぎた。』

現在、為替の影響でますます勢いに乗っている海外企業たち。まさに 『円高パソ安』 状態です (※ 高橋真氏の美しく端的な表現に感謝)