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ビジネスマンの常識がマーケターを惑わす

ビジネスマンの常識がマーケターを惑わす

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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iPadなんて日本では売れないよ!

日本市場はユニークだから、その海外商品はちょっと日本人には受けないんじゃない?

 

どこの業界にも、そこにある常識って存在しますよね?

企業が健全に利益を生むために、優れたビジネスマンが持つ常識 (経験値)

でも、そんなビジネスマンの常識がときどきマーケターを惑わすんです。

 

例えば、2008年から日本で売れはじめたネットブック (Intel Atom CPU搭載パソコン)。

これは元々、機能を絞ることで低価格にし、

主にインターネット回覧を目的に新興国用に準備された商品でした。

誰もが先進国での投入にためらっていました。むしろ悲観的でした。

そんなおもちゃみたいな(機能を絞った)パソコンが先進国で売れるはずがないと。

しかし、フタをあけてみると、ヨーロッパや日本といった先進国で、

多くの顧客に受け入れられました。なぜか?

インフラ環境がある程度整っている日本では、

インターネット回覧で十分目的を満たされる顧客も存在したのです。

 

国内のある有名メーカーのヒット商品。

全自動洗濯機が日本で多く売れました。

全自動という画期的な技術で成功したのです。

勇んで海外進出を決断し、インドでも販売開始をしました。

でも、全く売れません。なぜ?日本ではあんなに売れたじゃないか!?

なぜなら、インドでは停電がよく起こります。

その度に、電源を入れなおし、また最初から開始なんて効率が悪すぎます。

日本では優れた特徴だった技術は、インドでは全く使えない機能だったのです。

 (※ 語り手:ブランドジャパン片山秀貴氏)

 

ゴキブリホイホイという画期的な日本のアイデア商品。

日本では売れましたが、アメリカでは思ったほど売上げが伸びませんでした。

なぜなんだぁ?あんなにコンパクトで便利なモノなのに!

なぜなら、アメリカ人はゴキブリホイホイを組み立てるのが苦手だったから・・・。

(※ 語り手:フリーライターのM氏)

 

どの例も、強みは弱み、弱みは強みとなっています。

当然ですが、お国も違えば価値観も違ってきます。

これらの例から学べるのは、 "世の中は絶対に何々であるとは限らなーい!"

ということです。

数値で物事を考えるビジネスマンであると同時に、

ときどきこの常識メガネを外すことも大切です。

 

Think out of Box. という表現が、外資系企業ではよく用いられます。

既成概念にとらわれず、その外に出て様々な角度から発想しろ、ということです。

(※ 自戒を込めて記載・・・)