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魅力的な肉体美 > 説得力ある広告

»2011年10月 1日
マーケターの失敗録(T_T)

魅力的な肉体美 > 説得力ある広告

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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カリフォルニア大学の研究により、魅力的な人物の広告は合理的思考を鈍らせ、衝動的な製品購入を促すことが脳科学的に証明されたようです (原文

 

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魅力的な肉体美が製品と一緒に写っているだけ、という広告は世の中に数多く存在します。衣類、宝飾品、化粧品...何の製品説明もなく、特長も分からないんだけど、それを見ただけで購入したくなる経験ってありませんか?

つまり、個人市場において、機能を説明した説得力のある広告より、見た目のイメージを重視した広告の方が衝動買いに繋がりやすいということです。

"いや、見た目より、中身 (品質) だ!" と強弁する人がいるかもしれません。でも、思い切って言います。それは当たり前のことです。

たぶん恋愛も同じです。人間の中身など、会ったばかりでわかるはずもなく。仮にくどくどと説明をしても、半分は聞き流されます。それどころか、中身などは、一緒に暮らす嫁すら謎が深まるばかりです。

結局は、その柄のシャツが似合ってる。そのネックレスセンスいい。イケメンじゃないけど、その坊主ステキ。などの表面的な部分が恋愛の入口になります。

見た目を整えるのは、人間関係の門を広げるためには、とても有効な手段です。

残念ながら、PC業界はこういう手法を最も苦手とします。

OSのバージョン。サービスパックは何が入っているのか。 CPUのバージョンとクロック数(処理速度)。 メモリの容量など。

但し、中には素晴らしいのもあります。鳥肌が立つほどセックスアピールを感じとれる "iPhone CM" です。タブレットのプランを考えていたとき、真っ先に頭に浮かんできたのが、このCMの情緒的イメージでした。

人が生きていくために必要なものだけを買うのであれば、娯楽産業もタバコ産業もいりません。人は感情でものごとを判断し、後から理屈をこじつけるものです。

例えば、 "このタブレットほしいなぁ。ちょうど読書用に小さなタブレットがほしいと思ってたんだ。読書の秋なんて言うし" なんて具合に。  

モノ欲求という感情が優先し、その後跡付けで購買動機を組み立ててしまいます。人がものごとを判断する最初の基準は "この製品が必要だから買おう、ではなく、この製品ほしいから買おう、です"