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"広告費の半分は無駄に終わる" でもいいじゃないですか。

"広告費の半分は無駄に終わる" でもいいじゃないですか。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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企業の経営陣はTVCMがブランド向上に有効な手段だと考えています。これは半分正解ですが、半分間違っています。

TVCMは、飛行機から伝えたい相手がいる (かもしれない) 場所へメッセージを落とし、できるだけ多くの人に同一なメッセージを届けれる手段のひとつです。

数を打てば何発かは該当者にメッセージが届くかもしれません。一方で、恋愛もの映画を見たい人に、戦争映画を広告してしまうこともあります。

 

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ゆえにTVCMはあの有名な格言通り "広告費の半分は無駄" に終わってしまうのも事実です。
 
しかし、近年のパーソナル化に伴い、人間の視野が狭くなっています。想定外の刺激が少なくなっています。なので逆に無駄な部分が重要になってきました。

例えばワタシ、Times PLUSでプリウスを借りてます。オンラインではプリウス関連サイトを偶然クリックした記憶があります。そのせいか、ワタシの周りではプリウス広告のみ届くようになりました。そのうちあなた好みのエコ関連商品の売り込みも来るかもしれません。

Twitter、Facebook、Linkedinなどは、使用しないと不安になる今日この頃です。中でもFacebookへの依存率は高いです。しかし、過去行った行動に対して関連ある情報が優先的に設定されてしまい、日頃仲の良い友人の情報を見る機会が減ってしまいます。

ワタシは月に何冊もアマゾンで本を購入します。すると、"あなた好みの本を紹介するよ" とある一定の好みが永遠に設定されつづけます。ちなみに書店は違います。心奥底に思っていた日頃考える想定外の本を見つけれることがあります。好奇心の視野が広がります。

気分はまさに、トム・クルーズのマイノリティ・リポートで、道を歩く人にパーソナル化された広告が話しかける未来のシーンが現実に起こっている感じです。

つまり、最新のテクノロジーが人間の視野を狭くし、想定外のメッセージを受け取る機会が減ってます。

最近、自分と大きく違う人・モノと出会う機会が減ってしまったと思う人は、既にテクノロジーに支配されている可能性があります。消費者は自分と大きく異なる考え方に接する機会がたまには必要です。じゃないと面白くありません。

だから意図的に "広告費の半分は無駄に終わる" でもいいじゃないですか、と思うのです。