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ビジネス上で出てしまう国民性。

ビジネス上で出てしまう国民性。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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日本の顧客満足度が良くないのはなぜなんだ?

と、調査結果よりグローバルからよく問い詰められます。問題の調査結果をすごく抽象化したものがこちらです。

国民別調査結果傾向.jpg.jpg米国は良い・悪いをはっきりさせているのに対して、日本はどっちつかずが大半を占め、結果的に悪くなってしまいました。

武士道という思想があったころは切腹をもって人に白黒を迫りました。白か、黒か、はっきりとしていた日本人だったと思いますが、現代社会では逆です。中間取って良しとする考え方です。こんなふうに世界と横並びで比べられると、日本人は国民性からなのか、不利になってしまいます。

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会議でも国民性から来る (だろう) 違いを感じます。

会議で、熱心に相づちやメモするのはいいのですが、発言しないのに参加している日本人が多いです。ワタシもけっこうあったりしますが・・・。

発言しないのは、語学力のせいで発言できないのか、ただ単に決済権がないから判断できないのか、です。ワタシは前者のほうですが、無駄に決裁権のない人が多く参加するなど、後者の場合も見受けられます。

中国人、台湾人、タイ人などは、話の途中でも平気でさえぎって、自分の意見を伝え通そうとします。時に、とても失礼にあたるような反対意見も (わざと) 振ってきます。そして相手の反論を待ち、考えを聞き出そうとします。これはリアルタイムに相手と会話できるからこそできる能力だと思います。

一方、メールや電話では気遣いを感じることもあります。私はこう思うんだけど、あなたはいかがでしょうか?なんてふうに会議の時と違って慎重さが見受けられます。これはリアルタイムに相手の顔が見えないためです。

日本人が劣勢に立つことができるのはメールです。メールは語学能力も影響し、直接的な表現で相手へ要求できるからです。

"No, I disagree. Can you please just do your job and get back to me by tomorrow" 

さすがにここまで上から目線の人はいないかもしれません。でも、極端な例はこんな感じです。要はリアルタイムに相手の顔色を伺いながら会話をする必要がないからここまで直接的な表現ができます。

 

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最後に面白い実話をご紹介します。なかなか決まらない商談のお話です。

決済権ある30代の若き台湾人女性が日本市場開拓のため日本へやってきました。訪問した某有名企業の受付では、自分と同じくらいの年頃の女性が出迎えてくれました。30代くらいの課長と会議を無事に終わらせ、夜はお酒で接待もしました。あとは、商談の結果を待つだけだと、その女性は確信しました。翌日、某有名企業からメールが届きました。 "次は私の上司 (部長) と会っていただけませんか?"

部長の次は副本部長、副本部長の次は本部長が出てきそうな話です。元オリンパスのマイケル・ウッドフォード氏の言葉がこの実話をよくまとめてくれてたので引用します。

"私が見る限り、各社では男性の老人ばかり指導権を握っているので、このままでは会社が活力を発揮して成長していけそうにありません・・・・中略。私はオリンパスにいた時、30代の人を部長などに登用しようとしたら、いつも抵抗を受けました。もっと30代の人を生かさないとダメですよ。"

国民性を知ることは、国を理解する上で重要なことです。しかし、日本だけ特別です、なんてことは、今後ビジネス上では無くなっていくと思います。

そうなったとき、日本は世界と横並びに見られます。その時にワタシたち日本人の存在意義をどう発揮していくかを考える必要があります。

マーケティングの貢献度も世界と横並びに見られるようになってきてます。社外でも競争ですが、社内ではもっと競争の世界です。

 

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