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怒りに燃えたカナダ人が巨大企業を懲らしめる。

怒りに燃えたカナダ人が巨大企業を懲らしめる。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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経営に必要な要素の1つに "スピード" があります。

スピードとは、経営判断を行うスピード、その判断を行うためのデータ処理スピードの2種類あると思ってます。

でも、ソーシャル・ネットワーク上では、日頃感じているこのスピードの感覚があまりにも違いすぎます。 (古い例ですが) 1人の怒りに燃えたカナダ人が巨大企業を懲らしめる話があります。 ※ Daivid meerman scott リアルタイムマーケティング日経BP社より。

 


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デイブ・キャロル (Dave Carroll) というミュージシャンがいました。彼はユナイテッド航空を利用しシカゴからネブラスカに移動中、手荷物として預けた3500ドルのギターを壊されてしまったそうです。彼は9ヶ月間にわたって補償を求めましたが、ユナイテッド航空は損害賠償の請求に応じませんでした。

最後に彼は言いました。もし僕が弁護士なら法廷で君らを訴えるが、僕はミュージシャンだ。だから歌を作って訴えてやる。

そして彼は実行しました。ギターを壊され怒りに燃えたカナダ人ミュージシャン、デイブ・キャロルが米国屈指の巨大企業をコテンパンに懲らしめたのでした。この映像で。 "United Breaks Guitars"

ここで注目すべき点は、カナダ人のデイブ・キャロルでは当然ありません。

この事実をマーケティングに利用したギター屋とケース屋の驚異的なスピードです。企画から実行までのスピードが半端ではありません。考えながら走ってる感じです。時系列で見てみると...

 1. 7月06日 ギターを壊された怒りから、曲を作ってYoutubeに投稿
 2. 7月07日 ケース屋からデイブ・キャロルへ提携の打診。
 3. 7月10日 ギター屋、デイブの1件に対応した動画をYoutubeに投稿
 4. 7月19日 ケース屋、デイブ・キョロル仕様旅行用ギターケースをWebで公開。

デイブ・キャロルがYoutubeに投稿した翌日に業務提携の打診を行い、その12日後には市場に製品を投入しています。

危険回避、法令厳守、用心深さ、合意重視などの行動が求められる巨大企業では真似できない驚異的なスピードです。

でも、彼らは何も特別なことはしていません。ケース屋のラフォリーがしたことといえば、ケースに特製マークを貼っただけです。それで、それまで鳴かず飛ばずだった製品が急に売れ始めたそうです。

ニュースが誕生した瞬間に動き、日頃振り向いてくれない顧客と自社製品をうまく繋げたマーケティング例でした。

ソーシャル・ネットワークで世界と繋がるんだよ!と言っても、実はまだ世界人口の3分の1程度しかネットは普及していません。でも、個々の発言が透き通るソーシャル・ネットワーク上での浸透力は絶大です。

たとえ一部の定性的な意見であっても、マーケティングはそれに耳を傾け、会話することで顧客と繋がれます。B2Cはもちろんですが、B2Bは特に。

 

出典:

・日本赴任経験もある著者のDaivid meerman scott リアルタイムマーケティング日経BP社
・デイブ・キャロルの
公演
 
photo credit: <a href="Paul'>http://www.flickr.com/photos/61066736@N00/3396428303/">Paul J. S.</a> via <a href="photo'>http://photopin.com">photo pin</a> <a href="cchttp://creativecommons.org/licenses/by-nc/2.0/">cc</a>