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業界の常識 - 製造は中国、窓口は台湾。

業界の常識 - 製造は中国、窓口は台湾。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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エレクトロニクス業界の常識を1つご紹介します。 パソコンに慣れた (飽きた?) 30代~50代の方は、少し退屈なお話になるかと思います。

全世界に販売するノートパソコンの約9割は、中国で生産されています。代表格を例に挙げると、フォックスコンという台湾の会社がわかり易いでしょうか? 最近ちらほらニュースにも出てくるので、ひょっとしたら名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

同社はアップルの iPad や iPhone、マイクロソフトの Xbox、HP、Acer、Dell といった大手パソコンを生産している世界最大のEMS (電子機器の受注生産) です。今期の売上高はグループ全体で7兆円とも聞きます。これは日本の大企業NECや富士通を上回る規模です。

エレクトロニクス業界では、ハイテク技術を持つ台湾の会社が圧倒的な労働力を持つ中国で製造を行うのが常識です。ウィンテル(※)ならぬ、チャイワン(※)という造語もあるくらいです。

おもしろいのは...、いや、すごく脅威と感じることは、チャイワン 、特に台湾を日本人がいまだに見下している肌感覚を感じることです。成長軌道をひた走る中国市場を攻略することは、企業の成長に繋がると、たくさんの偉い方も言っています。

では、その巨大な市場にいる中国人を誰がうまくマネージメントするのか? 誰が中国人とうまくビジネスができるのか?ワタシも中国に住んでいたときに苦労しました。

当然日本人より台湾人のほうが有利です。言葉や文化など、台湾人のほうが日本人よりも中国人に近いです。台湾人は、中国語はネイティブだし、英語も上手い、日本語もできます。世界の市場に通じてるし、日本の機械や部品業界も知り尽くしています。台湾出張のたびにそう思います。これが台湾の強みであり、巨大市場である中国と手を組む事で最強タッグとなるわけです。

非常にシンプルな構図ですが、近い将来、このチャイワンが日本市場で今よりもっと知られる日がきます。 気づけばある日、自分の生活のいたるところにチャイワン産の商品と接している私たちがいます。

※ ウィンテルとは、ウィンドウズ+インテルの略。ウィンドウズとは、マイクロソフトが提供するOSのこと。マイクロソフトとは、マイクロプロセッサーを使ったコンピューターを動かすソフトウェアという思いから、マイクロソフトとビル・ゲイツが命名。インテルとは、インテグレーテッド・エレクトロニクスを省略したもの。

※ チャイワンとは、チャイナ+タイワンの略。