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鳴ってもいない電話の振動を感じるときがある。

鳴ってもいない電話の振動を感じるときがある。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

当ブログ「マーケターの失敗録(T_T)」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kazunobuseto/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


今回はあえて、インターネットに潜む悪い部分をお話します。悪い部分を把握した上で、便利なインターネットをお楽しみください。

 

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皆さん、うっかりスマートフォンを持たずに外出したことありますか?

ワタシは何度もあります。その時感じた気持ちはこんなものでした。とても強い不安を感じました。誰かから大事な電話があったかもしれない、何か大事な情報を逃してしまったかもしれないという恐怖でした。そんな日は目の前の仕事に集中できませんでした。

ワタシは日頃からBlackBerry、iPhone、ノートパソコンを肌身離さず持ち歩いてます。社内の移動中、例えばエレベータに乗って行うことは、ポケットからBlackBerryを取りだし、Eメールを確認することです。

着信したEメールを読んだり、返信したりするために、しきりに作業を中断しています。分かっていても止めれません。数えたことはありませんが、1時間に30回は行ってると思います。1度この波に乗ってしまうと、立ち止り、何か物事を深く考える仕事ができなくなってしまいます。

SNSでは自分の友人がどうしているか、分単位で知らせてくれます。お気に入りのサイトで新着記事が上がると、フィード・リーダーが知らせてくれます。

怖いのは、これらの情報を切ってしまえば、社会的に孤立しているかのように、つながりを失ってしまうように思ってしまうことです。

だから、出張時、ホテルにインターネット回線があるかを気にします。家族旅行のときでさえ、ホテルでインターネットができるか調べます。実際に使用するかは二の次で。

よく鳴ってもいないスマートフォンの振動を感じる時があります。ときどき、ポケットに手をつっこみ、ずっとスマートフォンを手で握り、着信があったら確実に分かるようにしているときがあります。自分でも重症だと思ってます。

このような依存は自宅にも持ち込まれます。

ワタシは平日に休みをいただきました。家族と食事をしていました。着信を受け、スマートフォンの画面を覗き込みました。そして、目の前にいる家族との会話を中断して、仕事のEメールに今すぐ返信すべきか、明日でもいいかどうかを考えていました。

極めつけがこの症状です。もう、次元が違います。

"若い女性が携帯電話を父親に没収されました。何度頼んでも返してもらえなかったことに腹を立て、父親めがけて弓矢を放ちました。矢は頭部に命中し、父親は血を流して倒れました。娘は取り戻した携帯電話で救急車を呼ぼうとすらしませんでした。父親は隣の家まで這って行き助けを求めたのでした" (毒になるテクノロジー 東洋経済より)

携帯電話、スマートフォン、つまりインターネットから意識的に断ち切るよう管理しないといけません。でないと、知らず知らずのうちに、集中力が失われ、怒りっぽくなり、注意分散状態になります。

これはひとつの解決方法だと思います。ワタシの友人 (MJC) の実例です。

友人が2週間の夏休みを取りました。彼は別にどこか南の島へ旅行するなどしませんでした。ただ、自分のスマートフォンを取り出し、6歳の娘にお願いごとをしました。

休みの2週間、お父さんのスマートフォンを隠してちょーだい。そして何があってもお父さんにスマートフォンを戻しちゃいけないよ。いくらお父さんが怒ってもだ。

娘はお父さんの言われた通りにスマートフォンを隠し通しました。お父さんは一時的にスマートフォンから解放された時間を (不安も感じながら) 家族とその時間を満喫したのでした。

便利な部分もあれば悪い分もあるインターネットです。如何でしょうか?

少しでも、悪い部分に依存している可能性があるならば、ワタシの友人のように意識的につながらない時間を設ける必要があります。