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愛情に飢える時代。

愛情に飢える時代。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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"WORKSHIFT" リンダ・グラットン著 池村千秋訳、読みました、良かったです。


これは、未来のお話ではなく、今現実に起こってるんじゃないかと思います。

今、インターネットが爆発的に普及して物事が便利になりました。

ワタシは本の9割をアマゾンで購入してます。朝食のシリアルはネットで買います。子供の自転車 (STRIDER) はネットで買いました。

仕事では、米国との会議も自宅からネットを通じて参加してます。画面に表示された資料をパソコンを通じてパジャマ姿で眺めてます。

データ抽出はネットのインフラを通じてインドへ要求してます。

購買申請に問題あれば、シンガポールの上司と電話会議をします。会議室に設置されたスピーカに向かって一生懸命に説明します。

たまには出張したいと思いますが、テレビ会議システムで十分だ、と言われる始末です。生身の人間に会う機会をなかなか作れません。

ワタシはネットで過ごす時間が多いです。直接会ったことのない人と、ネットを通じて過ごす時間が多いです。

マンションの隣の人の名前すら忘れる一方で、SNSなどを通して、数百人とやりとりをしてます。

SNSのおかげで、ネット上での知り合いの数はどんどん増えてます。よりゆるく、広い人間関係が形成されてる感じです。

でも、一人ひとりとのつながりは弱くなってます。現実世界で大事にしたい関係も弱まっている可能性もあります。特に家族です。そして友達です。

日頃、ワタシが接している人は、現実世界で一度も会ったことのない人たちが多すぎです。

こんな状況において、現実世界の仲間、コミュニティの活動が大事だと思ってます。

例えば、スポーツ仲間、神輿仲間、STRIDER親子仲間など、生身の人を通じて何かを語れる体験こそ、最も知恵となり、未来へとつながる大事な活動です。

インターネットは1969年に送られたメッセージをもって誕生したと言われてます。UCLAからスタンフォード大学へ送ろうとした "log" という3文字です。しかし、途中でクラッシュしたため、インターネット最初のメッセージは "lo" となってしまいました。 (参照

あれから43年、インターネットは生活、仕事に無くてはならない存在になりました。一方で、現実世界で経験する、ほんとうにワタシが接したい家族、友達との愛情を感じる時間が少なくなりました。

愛情に飢える時代です。 HUNGRY FOR LOVE