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商品・サービス設計段階での失敗例。

»2012年11月23日
マーケターの失敗録(T_T)

商品・サービス設計段階での失敗例。

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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息子がテレビのリモコンで電源をOn/Off出来るようになったのを見て思いました。

ひょっとして息子は好きな番組へ変更したい、音を大きくしたい、でもやりかたが分からない。だから一番上の赤く目立ったOn/Offボタンを押すことしかできなかったんじゃないか?

今、ワタシたちが開発しているサービスも、テレビのリモコンのように複雑になりすぎていないかと心配になったのでした。

パソコン、タブレット、携帯電話でも似たような経験をしました。

パソコン、タブレット、携帯電話は非常に便利な機能が搭載されています。でも、残念なことに実際には9割以上の機能は使われていません。

なぜか?

実に当たり前なんですが、使いたい機能がどこにあるのか?どうやって使うのか?が、分かりづらいからです。

開発者は盲目になります。盲目にならない人は解像度の高い人です。

ワタシもそうなんですが、実に多くの人が利用者のことを分かってない行動をとってしまいます。

例えば、このアプリは便利だから念のため標準搭載しておこう。無線LANは念のため搭載させておこう。世の中で省エネが流行ってるから省電力モードボタンを念のためつけよう、など。

利用者のことは考えつつも、コストと競合を気にしながら決断がなされていきます。

決断に迷ったらこんな理由が出てきます。機能を増やしてもコストが変わらないなら念のため装備させておこう。

こうして様々な機能が増えていきます。

問題は、たしかにコストは変わらないかもしれませんが、利用者の使い勝手が悪くなります。

この "念のため" をあなたの商品・サービスからできるだけ削除しなければなりません。最初に描いた利用者の生活の流れに即さないものは、すべて削除する強い意志を持たなければなりません

昔、ネットブック、タブレットを世に出すとき、社内で色々議論を重ねました。もし、ワタシの意志がもっと強ければ、ネットブック、タブレットの画面にはGoogle検索バーだけしかなかったかもしれませんw

削除のしすぎもいけません。

友達の祖母、祖父がWindow8になってからパソコンを使用しなくなったそうです。なんでも、いままであったスタートボタンが無くなったからだそうです。

バランスって、難しいですね。