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2ヶ国語くらいはしゃべれないと世の中やってけないのさ!

2ヶ国語くらいはしゃべれないと世の中やってけないのさ!

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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カタカナイングリッシュのオンパレード

信じられないかもしれませんが、これは現場で実在する日常会話のほんの一部です。文字にすると変に見えますが、会話では何の違和感もなく利用されています。

A氏:
(手元の資料を指差しながら) ここの数値、何で悪いの?

B氏:
えーと、ウィーク13をディープダイブしてみましたが、コンペチターがアグレッジブなキャンペーンを走らせていたのでレベニューが下がった可能性があります。しかし、ウィーク14にはアクションプランXで、なんとかリカバリーできるはずです。

A氏:
でも、コンサバに考えると、アクションプランXだけでは足りないから、アディッショナルでプランZも走らせてはどう?

B氏:
いいアイデアですね。コンサーンとしては、プランXとZのカニバリは気をつけないといけません・・・リゾルトが出たら、またレビューします。

決して大袈裟に表現しているわけではありません。これらは、カタカナ英語のような日本語が混在しているのに加え、IT業界・企業内の略語が加わり、はじめて会話に参加する人は、まず内容を理解することができません。たしか5年以上も前だったと思います。ある取引先から御社の社員が喋る言葉の意味が理解できないんです・・・と、相談を受けました。一単語づつ、意味の確認をしたことを今でも覚えています。

・・・ここまでくると、いっそうのこと全てをカタカナ英語で喋ったほうがより訓練になるかもしれません (笑)

日本の企業ではすでに日産、楽天が公用語を英語にしています。先月は、ユニクロも社内の公用語を英語すると公言しました。日本のオフィスも含めて、幹部による会議や文書は基本的に英語です。海外で業務ができる最低限の基準として、TOEIC700点以上の取得も求めます。ユニクロの柳井会長兼社長は、 "日本の会社が世界企業として生き残るため" と言っていました。

しかし、英語が公用語という環境では、 "仕事はできるが英語はできない"  という人間よりも "仕事はできないが英語ができる" という人間が高い評価を得る場合があります。でも、個人的にはそんなリスクがあったとしても、日産、楽天、そしてユニクロのとった行動は、今後の日本にとって良いことだと強く感じます。

なぜ英語がそれほど重要なのか?

それは近い将来、ますます世界との境界線を意識しなくなる世の中がきます。現在第二言語で英語を話す人は、世界で10人に1人と言われます。加えて、約10億人が英語を現在勉強しており、2050年には2人に1人が英語を話すようになるそうです。

生物学者の福岡伸一氏が、面白いけどあまり笑えない例え話を言っていますので紹介します。皆さん、この例え話に出てくるネズミのようになってはいけません。

昔々、あるところにネコとネズミが住んでいました。ネコはネズミを追い回し、いつか捕まえて食べてやろうと考えていました。この日もいつものようにネコがネズミを追いまわしていました。ネズミは小さな穴に逃げ込みました。穴は行き止まりですが、ネコが入ってこられるほど大きくはありません。ネズミは穴の中で籠城することにしました。どのくらい時がたったでしょうか?おそらくかなりの時間が経過したはずです。うとうとしかけていたネズミは外の物音ではっと目を覚ましました。ワン、ワン、ワン!

あっ、あれはイヌのジョン君だ。助かった。彼がやってきてネコを追い払ってくれたんだ。お礼を言おうとネズミは穴の外へ出ました。と、そのときです。ネコが一気に飛びかかり、その鋭い爪でネズミを抑えました。あれ?イヌのジョン君はどこ?ネコは勝ち誇ったように言いました。

"きょうび、2ヶ国語くらいはしゃべれないと世の中やってけないのさ"