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"I am sorry" と言ってはいけない

"I am sorry" と言ってはいけない

瀬戸 和信

瀬戸和信(KAZUNOBU SETO)テクノロジーマーケティング専門家。

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日本語で、"あの~、すいませんが・・・"、 "すいませんが、よろしくお願いします・・・"

これらは、決して問題を起こして謝っているわけではないと思います。海外に行っても同じです。いたるところで、ワタシたちは "I am sorry" と言っています。ワタシもつい言っています。他の日本人もよく言っているのを聞きます。でも、 "すいませんが、よろしくお願いします" は、決して "I am sorry" ではありません。頭では理解しているのですが、ワタシたちは "I am sorry" をつい連発してしまいます。 "I am sorry" と言ってはいけません。しかし、なかなか "Excues me" と言えません。

語弊があるかもしれませんが、欧米人は、申し訳ないと謙虚に謝ることはほとんどないです。それどころか、平気で自分のミスを相手に擦り付けます。別に悪口を言っているのではなく、これが世界の戦い方なのだと理解したほうがいいと思ってます。勝てば官軍負ければ賊軍ってやつです。

例えば、ワタシのチームは、日本のウェブサイト運営を少しでも円滑に運用するために、イタリアのウェブチームと日々やり取りを行っています。CMS (Content Management System) というシステムを世界で採用しています。全体管理が容易なのはいいのですが、各国の個別需要を満たすことができなくなるのが難点です。

ある日、ウェブのホストサーバーに何か問題があり、日本のウェブへのアクセスができなくなったことがありました。ワタシたちは、ホストサーバーを管理しているイタリアへクレームを行いました。結果的に、明らかに彼らの管理体制に問題があることが分かりませした。が、彼らはワタシたちに対して謝ろうとしません。それどころか、別の切り口で、ワタシたちの弱みを突いてきました。話を逸らそうとしたのです。

他にも、筋を通して話をすすめても、相手に簡単に覆される。言っていることが先週と180度違う。といったことが多発します。結局、相手のそのときの都合に振り回されるのです。おそらく担当者個人の利益か、気分というやつに。

普通、このようなやり取りを毎日していたら、誠実な人は神経が持たないと思います。真剣にやりとりするのがアホらしくなってきます。ワタシも最初はそうでした。でも、ワタシたちはある種のプロですので、世界を相手に、特にイタリア人に対しての戦闘能力を身につけるようになりました。

それは、ワタシたちのまじめさの程度を落とすことです。でないと、話が食い違い、交渉がうまく運びません。真剣にならずに、気楽に、調子よく付き合うことです。

まじめに、誠実に仕事しろ! と思われるかもしれませんが、この感覚が世界と交渉を行う大切な姿勢だと感じています。ワタシたち日本人が持っている誠実さや謙虚さは、欧米人へは通用しません。特に、イタリア人には通用しません (苦笑)