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コンサルタントが陥りやすいミス

»2010年12月15日
企業経営の閃き

コンサルタントが陥りやすいミス

笠井 清志

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不動産屋さんでアドバイスしている事例です。
その店舗はオープンして約3年経過しています。
ところが、経営は非常に厳しい状況が続いています。
収支を確認すると毎年赤字決算を繰り返していました。
この慢性的な赤字を解消するために、アドバイスを始めました。

経営の目的は?と尋ねるとほぼ100%の方が「利益を上げること」
回答されるでしょう。
ところが、この不動産屋さんで発生している事象は、この「利益を上げよう!」という
意識が強すぎたために陥ってしまった事象です。
売上から経費を引くと利益です(不動産屋の場合は仲介手数料はほぼ粗利)
毎月の月次決算において利益を計上しようと経費削減・経費の費用対効果に意識が強すぎたのです。


例えば、
・インターネット広告は費用対効果が低いから中止する。
・消耗品費を削減するため、見込みが低そうな来店客には物件情報のコピーを渡さない  等

釈迦に説法ですが、売上があるから利益が出るのです。
売上を上げることが経営において何をおいても最優先事項です。
売上を上げた後に、収益改善のアクションを起こす手順が正しいのです。
経営コンサルタント、税理士等は利益を上げることに関してのアドバイスを行います。
これは、確実に改善効果が見込めるからです。
ところが、このような取り組みにより源泉である売上が下がっては本末転倒です。

私のアドバイスは、「販売促進費前年比200%に増額し、売上を上げる」としています。
まずは、お客様を集めること(反響数を増やす)から取り掛かっていく予定です。