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秋元康さんの言葉から:『幕の内弁当は人を感動させられない!』

秋元康さんの言葉から:『幕の内弁当は人を感動させられない!』

岩原 あきよし

気付きマーケティング研究所所長。消費トレンドジャーナリスト。

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『幕の内弁当は人を感動させられない!』
これは以前、私が秋元康さんの講演会に行ったときに感銘を受けた言葉です。
秋元康さんといえばAKB48ですね。秋葉原の小さなステージから始めて、今や時代を象徴するアイドルチームに育て上げたそのビジネスノウハウを知りたくて参加しました。

その時のお話の内容をちょっとかいつまんで紹介します。

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ある会社の新商品企画会議でのやりとり。
・企画提案者:「全国の特産ブランド和牛を使ったプレミアムステーキ弁当を考案したのですが、いかがでしょうか?」
・A課長:「いいねぇ。でも世の中には肉が苦手な人もいるだろう。そう考えると需要の規模が小さくならないかい?」
・企画提案者:「そうですよね。では、お肉が苦手な人のために魚も入れましょう。」
・B課長:「でもさぁ、肉も魚も苦手な人っているじゃんか。どうするの?」
・企画提案者:「そうですよねぇ、さすがB課長。鋭いご指摘ありがとうございます。ではそうした人にも食べてもらえるように野菜もふんだんに入れましょう。」

こうしたやり取りの結果、出来上がるのが幕の内弁当です。
でも皆さんの中で、「あそこの幕の内弁当っていいよね♪」って思う幕の内弁当はありますか?
おそらくないと思います。そう、幕の内弁当では人を感動させられないのです。
これはどんなビジネスでも一緒です。最初はターゲットを絞り込んでエッジが効いた企画を考えるのですが、この要素を盛り込んだほうが需要の幅が広がるとか、もっと売上を大きくするためにはターゲットをもっと広げた方がよいとか、いろいろと風呂敷を広げはじめて、結局「幕の内弁当」をつくってしまいがちです。
どうか皆さん、幕の内弁当をつくらないように気をつけましょう。
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人を感動させてこそ、そこに需要が生まれ、ビジネスが成立するという根源的な法則をついつい忘れてしまいがちです。
そして、人を感動させるためには「幕の内弁当」では駄目なのです。

秋元康さんの言葉は、「自分のやっているビジネスは幕の内弁当になっていないか、ちゃんと人を感動させているか」を常に自分に問いかけ直すことの大切さを示唆しています。