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ヨットで「Lenovo ミニ・ワイヤレスキーボード N5902」を試してみたぜ

»2011年11月30日
旅するヨット

ヨットで「Lenovo ミニ・ワイヤレスキーボード N5902」を試してみたぜ

長浜 和也

PC USER編集部員は仮の姿。本業は“一人旅”船長(自称)。伊豆諸島を旅するため、学連経験やクルー修行をすっとばし、いきなりヨットに乗りはじめて早10年。

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船長候補生のしょくぅぅぅぅぅんん! 寒くないですかー! 今回は番外編「海で使うITガジェットのお話」」でありまぁーす。

車ならカーナビ装備が当たり前の現代において、船もGPSと電子海図を組み合わせたナビゲーションシステムがだいぶ普及しております。舶用機器としては数十万円から製品が出荷されていて、お大尽な船長たちが高価な舶来ヨットに取り付けていたりしますが、係留代だけでほぼ力尽きる平民船長としては、PCを利用した電脳ナビゲーションシステムを利用していたりするのですよ。

そのあたりの、いじらしくもつつましい話は、PC USERで、勝手に掲載している一連の超私的な連載で紹介していますが、Androidタブレットデバイスで使える無料、もしくは、安価な航海向けアプリが充実してきた一方で、PCもまだまだ手放せない状況です。特に、多彩な表示機能と高度な航海計画支援機能を備え、インターネット経由ではなく本船から直接受信したAIS情報をリアルタイムで表示して衝突警報などに対応できるPC版航海アプリケーションの存在は、ヨットでPCを必要とする大きな理由となっています。

そんなヨットに欠かせないPCですが、できることならば防水性能と耐衝撃性能を有するTOUGHBOOKを使いたい、ところですがっ、やはり個人が所有するには価格がちょっとねー(舶用機器に迫る勢い。使い勝手はPCのほうが格段に上だが)。となると、汎用のPCをキャビンに設置して、操船中は離れた甲板からディスプレイを眺め、操作するときは"ワイヤレスのキーボード"を使うことになります。ただ、狭いデッキゆえ使うキーボードは小さければ小さいほどいい。

kn_eeepcnav_06.jpg操船しているとキャビンに設置したPCはこんな感じに見えるのであった

そう考えると、レノボ・ジャパンのN5902なんか、このような目的で使うのにちょうどいいデバイスだったりするのですよ。キーボード入力は両手使いになりますが、ポインティングデバイスとしてなら片手持ちで使えるのは、時化た海で片手を舵柄から手を離せないときに重宝すること間違いなし。

なお、レノボ・ジャパンからはN5901も登場していますが、こちらはポインティングデバイスにトラックボールを用いているので、防水用のカバー(たいていの場合は台所用品の防水袋。お金に余裕があれば舶用防水パック)に入れるとトラックボールが使えなくなってしまいます。こういう意味でも、タッチパッドを用いるN5902が船で使うのには適していたりするのだなあ。

というわけで、PCを船のキャビンに設置して、離れたデッキから使う船長にとって、N5902は必須デバイス、という、完全に超私的な考察をしたところで、この番外編は終わるのであります。

k5902ob.jpg
波しぶきがかかる甲板ではこんな感じで使います

なお、N5902が想定している「リビングにある大型テレビに接続したPCを使うワイヤレスミニキーボード」という"まっとうな利用方法"で使う場合のレビュー記事もPC USERに掲載するので、そちらも参照していただければと。