というもの。「プレイヤーの前に3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろにはヤギ(はずれを意味する)がいる。プレイヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレイヤーが1つのドアを選択した後、モンティが残りのドアの内ヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。さて、ドアを変更しますか?
だと言われている。彼女の著書では、この"踊り"のパワーをゲーム感覚で得られる手法を提案しているんだけど、なんてことはない。100円玉をもってゲームセンターに行けば、簡単に踊ることができるのだ。恥ずかしい思いをすることなく。身体的行動を自分の好きな音楽とシンクロさせることは、ユーフォリア[陶酔感]として知られる強烈な幸福感を引き出すもっとも確実な−−そしてもちろんもっとも安全な−−方法のひとつ
PVは月間160億。月に1億3000万人が来訪するソーシャルサイト。国防総省やレディ・ガガもページを持っている...。
いや、FacebookやTwitterではない。日本では非常にマイナーだが、米国では大ブレイク中のミニブログサービス、Tumblrだ。
2月14日、CCI主催のSocialMediaWeekに来日した25歳のCEO、David Karpの講演を聞いた。それなりに大きな会場だったが、人の入りは半分、100人程度。しかもスーツは1割もいない。膝にMacbook Airをのせたアルファな感じのブロガーがほとんどだ。米国で著名人がこぞって使い始めブレイクしているTumblrだが、日本での認知の低さを如実に表している。
Limitless Expression ー 制限なしの表現力
DavidはTumblrの特徴を2つ挙げた。1つはその表現力だ。Tumblr創業の2007年当時、Webへのパブリッシングツールとして存在感を持っていた、Flickr、YouTube、Twitterという3つのサービスは、いずれも簡単に投稿ができたが、デザインについてはお仕着せから変えられなかった。一方で、wordpressに代表されるブログCMSは、利用者の裁量は大きいものの、使い方が複雑。
「そこで、7つボタンを並べて、簡単に投稿できる仕組みを考えた。いろいろな種類のものが投稿できる。そしてデザインを自由に選べる」(David)。
Huge Opporunities
もう1つが、リブログだ。クリエイターが作成したコンテンツを、その周囲にいる"キュレーター"が「Reblog」によって拡散させていく仕組み。「Tumblrの一番面白いところは拡散性だ」とDavidは言う。
Tumblrのコミュニティは、クリエイター、キュレーター、オーディエンスの3層構造になっていて、キュレーターは作り手ではないが表現したい人たちだ。そしてオーディエンスはキュレーターたちの"集め方"に対して、自分たちのアテンションを与えていくという構造になっている。
Tumblrはクリエイターのためのツール
若きCEOがTumblrをどのように位置づけているのか、気になってInstagram、Pinterest、Posterousなどの新興サービスへの評価を聞いてみた。彼の答えは、
「我々はクリエイターにとっていいツールを作っていく。何にフォーカスするかということ、クリエイティビティだ。表現をするプラットフォームは現在、YouTube、Instagram、Tumblrしかない」
これには少々驚いた。初期の頃、Twitterと並び語られることの多かったTumblrだが、Twitterとは違い、自らをクリエイティブなツールだと言い切っていることが1つ。「コミュニケーションではなくクリエーション」という言葉も言っていた。Tumblrのメインユーザーは、世に出ることを目指す14〜20歳の若者と、写真の楽しさに目覚めた50〜60代のシニア層だ、と言っていたのも興味深い。こうしたEmerging Creatorが、Self Expressionプラットフォームを支えているというのだ。
もう1つは、新興のInstagramを、YouTubeと並べて位置づけたこと。2007年ならばここにFlickrがきていたはずだが、完全にリーダーは入れ替わった。Instagramはモバイルファーストだ。いまだにAndroid版はなく、PCでもサービスに参加することはできない。そしてDavidはTumblrのモバイル対応の遅れを認めている。ちなみに日本ではTumblrへのアクセスの33%がモバイルだそうだ。これはグローバルでは20%であり、日本はモバイルで先行しているようだ。
クリエーター、自己表現の場、そこにTumblrの意義を置いているDavidなわけだが、もともとはブックマーク的なツールとしてTumblrの開発を始めたことには触れておこう。David自身が使いたいと考えていたのは、こっちのツールだったという。本人が述べていたが、思った以上にクリエイターが集まり、Reblogという仕組みによって拡散機会が高まったことが、Tumblrの性格を変えていったようだ。
なお、160億PVのうち、7割はTumblrユーザーで3割がビジターだという。Facebookと同じように、実はかなりクローズドなトラフィックの生まれ方だ。またGoogleよりもFacebookからの送客のほうが多いそうで、SEOからソーシャルへのシフトも明確になってきている。
原田が待っていた撤退の「時機」とは、120億円の特別損失を計上しても最終赤字に陥らない経営体質を構築し終えるタイミングだった。「就任当時から閉めたい店はあったがぐっとこらえてきた」。原田は振り返る。