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シェールガスがポイント

シェールガスがポイント

原 彰宏

製薬会社、旅行社の勤務を経て独立。異業種経験から総合的に経済、企業をウォッチし、金融出身でないことを武器にわかりやすく解説しています。CFPR認定者、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。大阪府出身。

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 シェールガスというものがあります。「貢岩(けつがん)」と書きますが、泥土が堆積して固まった層に埋蔵されているガスのことで、いわゆる今の天然ガスとは埋蔵場所が異なります。従来の天然ガスが埋蔵されている地層は柔らかいので、採掘しやすいとされていますが、このシェールガスが埋蔵されているのは岩盤で、かなり固く、採掘するのにかなりの費用がかかります。ところが昨今の技術革新により、経済的コストで採掘が可能になてきました。それは何を意味するのでしょうか。

 シェールガスの埋蔵量は、今の天然ガスの約5倍といわれているそうです。その世界一の埋蔵量を誇るのがアメリカだそうです。アメリカは天然ガス輸入国から輸出国へと立場を変えました。また、オイルシェールもあります。まさにエネルギー革命ともいわれるもので、これまでの地下資源の流れが大きく変わることになるのかもしれません。日本の商社も、すでに大きくかかわっています。

 中東における親米諸国の紛争、その親米諸国の民主化を支持するオバマ大統領の発言、アメリカにとっての中東の役割が変わったのでしょうか。

 エコの話もそうですが、エネルギー革命は、歴史を変えます。Co2排出の問題も、資源エネルギーからの脱却がお題目ですが、それには代替エネルギーが必要です。そこに、新しい産業が生まれます。
 シェールガスは、これからの世界経済を占うえで重要な要素と言えるでしょう。