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金融にまつわる友人のドラマをご紹介

金融にまつわる友人のドラマをご紹介

原 彰宏

製薬会社、旅行社の勤務を経て独立。異業種経験から総合的に経済、企業をウォッチし、金融出身でないことを武器にわかりやすく解説しています。CFPR認定者、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。大阪府出身。

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 原子力発電の対応いかんでは、日本経済が上昇復活なのか、大きく売られるのかの分かれ目になっているようです。計画停電はいったん回避されるようで、夏場の電力不足が心配されていますが、1000万kwは足らないと訴える方や、十分足りていると説く方もおられます。どちらなのでしょうね。

 企業業績は、前年度はすこぶる順調だったので、3月の半分近くは企業活動はとまったとはいえ、発表される数字は悪くはないでしょうが、今期の予想はどこもマイナスとなるでしょう。株価は未来を買う投資ですから、企業業績の悪化は、株価上昇には重しになるでしょうね。

 私の友人で、ある投資アドバイザーの方に入れ込んでいて、周りの心配をよそに、昨年から日本経済は下がるから売れとのアドバイスを信じて、ずっと日経平均株価先物を売り続けている人がいました。当然、含み損が増えるばかりだったそうです。
 今回の震災での大幅下落で、悪運が強い人だなあと仲間で話していたのですが、どうやら、3月11日前に強制手じまいとなって、損失が確定していたそうです。そんなときに大幅下落となったそうで、ただ茫然と、目の前で、株価が下がるのを見ていたそうです。数日違いで天国と地獄とはまさにこのことですね。

 また、親しい友人で、昨年夏から、自動車部品会社の株をしこたま買っていて、含み益だけでもベンチが買えるとごうごうしていたのですが、今回の下落で、その後の元気のなさ、意気消沈ぶりは想像どおりです。もう二度と株なんてやらないと、肩を落としていました。

 でも、両名とも、絶対「今が買い」と、またせっせと仕込んでいると思ますよ。