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自虐か自信か。シャープの「GALAPAGOS」(ガラパゴス)

自虐か自信か。シャープの「GALAPAGOS」(ガラパゴス)

猪口 真

広告制作会社、人材開発コンサルティング会社を経て、2004年株式会社パトス設立。現在同社代表 マーケティング・コンサルタント。

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新しい電子デバイスが遂に出た。というより、「なんだそのネーミングは!」という感じのガラパゴス。

どうだと言わんばかりのネーミングだが、ホントにガラパゴス化する気配もあり、シャレにならんように祈るばかりだ、

「GALAPAGOS」たるところは、独自フォーマットのXMDFのことだろうか、Androidマーケットは使えないところだろうか。

発表ではダーウィンの進化論まで引き合いに出し、「進化し続ける端末」という意味だと語っていたが、進化しないPCなどないし、日本でのみ通用する電子書籍端末と解釈するほうが自然だろう。

まさに、元祖ガラパゴス「i-mode」と同じか。

この状態で「世界に通用する」「100万台」というのは、かなり無謀な気もするが、ご当人たちは真剣そのもの。

確かにシャープといえば、電子書籍端末に関しては長い長い歴史を持つ。それが「iなんとか」に持って行かれつつある状況は「じくじたる思い」といったところか。

あくまで日本国内をねらうなら、Android端末などではなく、「ザウルス」(懐かしい!)的な、あるいは任天堂のDS的な、ほんとに読書にふさわしい独自仕様にすればよかったのに、と思うのは私だけか。

それだけのノウハウが、電子書籍端末の星「シャープ」ならあるはずだ。

もし、「電子書籍」に関する数々ある連合体の思惑が邪魔しているのなら、それは悲劇の始まりになる。