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変に窮屈な日本人
マイク丹治の「グローバル・アイ」
変に窮屈な日本人
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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先週は久しぶりに海外に行っていて、そのあと別府に試験の監督に行ったりしてバタバタだった。だからというわけでもないが、今日は最近思いついたことを徒然なるままに書いてみる。
何故朝は人を押しのけて走るのか?
まず不思議なのは、地下鉄に乗ると朝の通勤時間帯は皆改札口へダッシュし、プラットフォームへ駆け上がることだ。何故こんなに余裕がないのか?急ぐのであれば、少し早目に起きてゆっくり行けばよいではないか?そのくせ、会社では無駄口をたたき、昼食時などはゆったりとしている。勤怠の管理が厳しいからだとすれば、本末転倒。人にぶつかって怪我させるような危険と、出勤時間の厳守は同じ価値ではないと思う。
何故空港職員は顧客のことを考えないのか?
羽田の飛行場で、セキュリティを通る時、いつも服やパソコンなどを入れるためのカゴがきちんと準備されておらず、スーツの上着を機械直前で汚いトレーに入れるハメになる。毎度職員に注視するのだが、改善されない。明らかに教育程度も劣り、加えて気が利かない人種のアメリカの空港のほうが、職員が動いているのは何故だろうか?私は、まだ日本の方がましと思っていたが、既に日本人はアメリカ人を超えて世界一のバカになってしまったのだろうか?サービスの質こそが日本が世界の中で生き抜いていく最も重要な資質なのだから、機械的にこなすのではない気の利いた執務を求めたい。
JAL・ANA比較
私は、元々JALが嫌いで、海外出張は出来るだけANAを利用していた。それは、ほんの些細なことだが、JALのサービスがどこかマニュアル通りで、結果として乗客の気持ちを考えていないように思えたからだ。例えば上着を預けると、着陸時に事前に返さないので、結果として手にするのが遅れてしまうということが多いとか。そして、そのようなサービスの在り方は、やはり親方日の丸故かと考えていた。
ところが、JALの経営状況悪化が伝えられた途端、今度はANAもサービス水準が落ちたと感じるのは私だけだろうか?もちろん今の景気状況では航空会社は楽ではないと思うし、アジアの格安航空会社と競争しようと思えば、切りつめなくてはならないものもあるのだろう。だが、大事なのは顧客が満足すること。独占状態にある企業はこの基本を忘れがちになる。特定の会社を支援するつもりはないが、今だけ言えばJALの方が、乗務員の一生懸命さが伝わって好感が持てる。
チャレンジ精神はあるアメリカ
アメリカの景気が相変わらず良くない。GM上場などの明るい材料はあるが、まだ方向性が見えない。だが、今回久しぶりにアメリカに行って、やはりそうは言ってもあの国にはチャレンジ精神や何かしようという気概があふれているように感じた。例えば、日本のカジノ解禁に関しても、機械メーカー、カジノの運営会社、機械の承認会社など、様々な企業が強い関心を示しており、一方で何故か覚めているわが国のマスコミや財界或いは地域の方に違和感を覚える。
後ろ向きは止めて若者に夢を!
大企業などは、トップはそうは言っても危機感があり、先行きの方針を定めるよすがとして情報を取るために多少のコストを厭わないが、これが担当部署に落ちるとさっそく様々な理由をつけて話を前に進まなくしてしまう。とにかく硬直的で消極的。これでますますスピードアップしている世界で価値を認められると思っているのだろうか?一方で数は少ないが輝く目で「世界に貢献できる日本を作ることに関わりたい」という若者たちにどう言い訳するのか?彼らがやりがいのある、生きがいのある社会を作るのは我々オヤジの責務だと思う。