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2011年の抱負
マイク丹治の「グローバル・アイ」
2011年の抱負
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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今年最後のお題は2011年の抱負。年が明けていないのに抱負を語るのはちょっと抵抗があるが、年初に再度見直すとして、とりあえず現段階で。
まずは、貧困層=ワーキングプアからの脱却。この間、昨年炊き出しをやって今内閣府にいる貧困問題について活動している方に会った。いろいろとニートの問題、ホームレスの問題、高齢者の問題、若者の就職難などの話が出たが、ちょっと気になったので貧困率のことを聞いてみた。
日本は世界で一番貧困率が高いというが、どういう数字なのか?世帯別所得の中位数(年間448万円)の半分の所得、つまり年収224万円以下の世帯を言うそうだ。これが15%を超えている。そして働いているのにこの水準以下が、全体の83%だそうで、これをワーキングプアと呼ぶ。ということは、実は私もワーキングプア。これではなかなか世の中の役に立てないので、まずはこれからの脱却を目指したい。
もっとも、わが国のようにある程度豊かな国で、このような定義だけで議論するのにはちょっと異議もある。もちろん楽ではないと思うが、224万あれば生きていくことは可能。実際の生存可能性も考えて絶対値で議論する必要があるし、家があるかどうかでもずいぶん違う。フィリピンなどは、殆どの富が国民の数で1%以下の人たちに集中しているから、中位数の所得でも極めて貧しい。米を1週間に一度食べられるのは豊かな世帯だ。こういう社会をどうするかのほうがもっと重要な気がする。
第二は、今年行けなかったブータンへ行くこと。やはりGDHの世界は見てみたい。もっとも第一の目標が達成できなければ不可能だが。もうひとつ、先週のエコノミストに掲載されていた、最後の楽園Ascension Islandへも行ってみたい。この島は、大航海時代に発見されていて、砂漠のような土地柄だったようだが、いろいろ紆余曲折があったものの、様々な植樹などの試みで、今は素晴らしい景観になっているそうだ。つまり自然を崩壊させるのとまったく反対の行動を人類が行い、ここまで成果が出ている稀有な例。大西洋の南のど真ん中なので、これも金がかかるが、出来れば見てみたい。
第三は、少し勉強すること。ちょっと久しぶりに学校で学ぶことを考えている。今年実行したように一方で教育に教える側としてもより深く関わりたいが、同時に自らが学ぶことも大事だと感じている。もういい年ではあるが、これからの人生で少しでも世の中の役に立つために、再度充電をしたい。これは既に若干の準備をしているが、学ぶにしてもやはり第一の目標の達成が最低限の条件だ。
ところで、いつも通り一言文句を言うと、クレジットカードについての課題がある。私は自己破産経験者なので、クレジットカードが持てない。これは致し方ないとあきらめているが、例えば航空会社のマイレージカード、マイレージはもちろんクレジットとは関係ないが、一旦あるレベルに達すると、このステイタスを永続できる仕組みがある。ただ、このためにはクレジット機能のあるカードへの加入が条件で、結果としてせっかくためたマイレージのステイタスが、あまり搭乗しないとどんどん下がっていく。
また、ETCについても、クレジット機能が前提。従って高速道路などの低額の恩典も受けられない。これらは別にクレジットカードである必要はなく、デビットカードでも良いではないか?明らかに関係者が真面目の顧客のことを考えていない証拠。もっときめ細かな配慮をお願いしたい。どう考えても差別だ!
最後に、2011年は是非自分の文句が少なくなるように!と期待している。どうぞ良いお年を!