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自民党って嵐のファンクラブと同じ!
マイク丹治の「グローバル・アイ」
自民党って嵐のファンクラブと同じ!
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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今週はちょっと思いついたことを一言!
わが国は、民主主義国家であって、だから政治の自由があって、これを表象する一つが政党の存在。そして政策論を闘わせ、これによって英米のように政権交代が適切に起きることで、国家運営や経済社会構造の硬直化を防ぐ目的で、二大政党制を目指した、というのが今の政治構造のベースだと思っている。
そしてこの政党というのが、わが国の民主政治の基盤をなすのだとすれば、その運営については、政治の自由は評価しつつも、通常の会社や社団、財団同様一定の透明性やガバナンスが必要だと考える。ましてや、一定数の国会議員がいる政党は政党助成金を受け取り、更に国民から無税の寄付金を受け取っているのだから。
と思ってきたし、このガバナンスの必要性は当然のことだと思っているが、だがあることに気づいてしまったのだ。自民党の党員は、ひと頃は5百万人いたこともあるらしいが、現在は80万人を切っているらしい。これはちょうど嵐のファンクアブの会員と同じ数字。
どちらもあまり積極的ではない人も入っていると思われるので、公表数字などという議論をする必要なく、要は大したことのない組織なのだ。もちろん他の政党の党員数は推して知るべし。
これはもちろん政治をある意味でちょっと怪しいものと避ける日本という国の特殊性があると思うし、本当はもっと皆が政治に関心を持つべきではないかという議論もあると思うが、まず認識すべきはこの実態ではないか?
つまり殆どの人が無党派である社会において、しかも二大政党制を目指したのにもかかわらず、これだけ多くの政党が乱立している現状を踏まえると、そもそも政党政治、或いは代議制民主主義は本当に正当性を有するのかも含めて、抜本的な議論をするべきではないか?
要は、松潤が総理になってもおかしくないという組織率だということだ。そして、これと比べてAKBのファンクラブは20万人だという情報を見るにつけ、何故20万人しかファンがいない集団が、これだけ公共の電波を独占できるのか、わが国の歪んだ情報構造が垣間見える。
そして、実はそれとほぼ同じ歪んだ構造が、政治構造だということにもなるのではないか?だって極めて少数派が政権運営をしているのだから。