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都知事選ー争点は何か?
マイク丹治の「グローバル・アイ」
都知事選ー争点は何か?
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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今週は日程も詰まっているので簡潔に!
昨日だったか、例の神奈川の検察庁から逃げた逃亡者が見つかったというニュースが各チャンネルで長々と流されていた。もちろん近所の方々にとっては不安の種だったと思うので、再逮捕されたことは伝える必要があるだろう。だが、バイクの運転を友人が代っただとか、どこに隠れていたとか、水路で寒そうにしていたとか、そんなに微に入り細をうがった報道がなぜ必要なのか?
誰も関心のない情報を不必要に流すような報道は全く無意味だし、そんな報道にコマーシャルを打って、これを支えている企業もどうかと思う。テレビの報道のレベルの低さは目を覆うものがある。そろそろ企業も見放したら良いのではないか?この再逮捕より、首都圏では都知事選の方が重要な話題だが、舛添氏や細川氏については、当人たちが限られた発言しかしないから、それ以上の報道がされない。要は、報道する側が情報を収集することすらできないのが現実ではないのか?
ともかくも、都知事選の争点が何なのかが、重要な課題だと思う。もっとも、どうも細川氏は、報道によれば小泉氏と組んで原発反対を争点にするようだとのこと。一方舛添氏は、オリンピックや持論の福祉、更には安全な都市などを主張しているようだ。
だが、そもそも東京都の知事のことだから、全く無関係とは言わないがやはり原発が争点というのは違和感がある。と言って、福祉や安全、更に決まってしまったオリンピックについて反対する人もいないだろう。とすると、まともな争点はなくなってしまうのではないか?
だとすれば、例えば遷都などは争点にならないのか?或いは、遷都まで行かなくとも、そもそも東京をこれ以上便利にするのか、もう少しのどかにするのか、みたいなことは争点にはならないのか?これはオリンピックにも関連するが、昨今の諸国でのオリンピックのようにやたらと金をかけた豪華なものではなく、出来るだけあるものを活用した、でも心のこもったものにする、などは考えられないか?
耐震性などは必要だとは思うが、次々と建築基準を変えたが故に高さの統一もなく汚い街並みに、更に高層ビルを並べるのではなく、或いは公共交通網がこれだけ発達している以上必要性が薄いにも関わらず、益々車を呼び込むのではなく、何かもっとこれまでの延長線上ではない東京を目指してみるというのは考えられないか?
そして、だとすれば、それこそ大容量の電力は不要ということになって、原発の話にもようやくつながるような気がする。いつまでも開発至上主義だけを振りかざすのではない、本当に住みやすい都市を作るという発想にそろそろ変わっても良い。以前都議選に出たことがあるが、その時に私が使ったキャッチコピーは「江戸へ帰ろう」だった。エコで、住民が相応に責任を果たし、しかも助け合いの文化が成り立っていた江戸は、決して豊かではなかったかもしれないが、住みやすかったのではないだろうか?