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人の気持ちになって!
マイク丹治の「グローバル・アイ」
人の気持ちになって!
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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どうも、おかしな事件が良く起きる。ネットの普及や、マスコミの取材などによって、従来からあったような事件が、より早く詳細にわたって伝えられるようになった部分はあると思うが、それにしても何か社会の仕組みが壊れつつあるように感じるのは私だけか?
作曲家の話、路上での殺戮、バスの運転手の突然の気絶、三重の女子中学生の殺害、それぞれ全く異なる事件ではあるが、どうも皆があまり他人のことを考えない、自分たちの決まったことだけやっていればそれでよい、という風潮に根ざしているような気がしてならない。いつも繰り返していることだが、本当に「おもてなし」の心はあるのか?
そう言う私自身も、おそらく至らぬ点が多々あろうかと思うが、まずはこれは棚に上げて、ともかくも何とかこの社会を少しでも住みやすいものにしていくためにどうすれば良いのか、考えるべきだと思っている。
そして、このような風潮のある意味で典型例として上げられるのは、政治の世界の混沌ではないか?独りよがりで靖国参拝を行い、集団的自衛権を政府解釈で認める、更には政党の方針にその幹部が反対の意思を独善で示す、自らの政策が進まなければ辞職し再選挙を行う、それぞれあまりにその行動がどのような影響を与えるかに対する思慮を欠いた自分勝手な行為ではないか?
これも繰り返し述べていることだが、原発の実態把握すらせずに、再稼働などということを当然のように喧伝するのもまた、国民の命を守る、国民の気持ちになって考えるという精神の欠如だ。国の中枢にいる人たちがこのような状態で、国民に助け合いを求めることが出来るとも思えない。だからこそ、色々と報道されるように不正な生活保護申請も増加し、益々住みにくくなっているのではないか?
残念なのは、これがわが国だけではなく、確かに指摘ある通り周辺国においても見られ、更にはウクライナ情勢でも垣間見られるということだ。東アジアでの潜在的な衝突もさることながら、日米間においても必ずしも一枚岩とは言えない状態になりつつあり、ウクライナをめぐって西側とロシアが対立するような図式になれば、またまた20世紀の世界的な対立の構造に近い状態が見え隠れする。
それにしても人類は成長しないな、と改めて思わずにはいられない。搾取されるのは嫌、自国の発展を望む、過去の民族間或いは国家間の確執を引きずる、それぞれ理由あることではあると思うが、大事なのは今や世界中が密接に関係しあっている状況下で、世界の人類がより助け合って暮らしやすい社会を築くことではないか?独りよがり、後ろ向きの発想の先に人類の未来はない。