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若者とお年寄りを大事に!
マイク丹治の「グローバル・アイ」
若者とお年寄りを大事に!
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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この週末はドタバタなので、簡潔に!
いつものことだが、このところ若者の活躍が目立つ。テニスの錦織選手は世界のトップ10確実だそうだし、この間は女子ゴルフで15歳の勝選手がトーナメントに勝った。その翌週もアマチュアが良い戦いをしたし、男子もちょっと陰りが見えるとはいえ、石川選手も松山選手も米国で頑張っている。
また、音楽の世界でも様々な受賞の話が聞こえてくるし、オリンピックに遡れば羽生選手もすごかった。そして、もうひとつこの現象の中で気づくのが、各人の発言の素晴らしさだ。もちろん周囲が一方ならぬ指導をしているのだろうと思うが、それにしても礼節をわきまえた、そして周りにも配意したきちんとした言葉が出てくるのはすごい。
スケートボードでも若者がメダルを取ったが、オジサンの年齢からするとちょっと違和感のある服装であり、どうしてもいい加減な感じがしてしまうのだが、インタビューに答える言葉遣いや話しっぷりは立派なものだった。
もちろんこれは一部のエリート層の人々の話だが、スポーツや芸術の世界以外でも、社会起業に尽力する若者達、途上国支援に薄給で携わる若者達、そしてアジアで自力で事業を立ち上げネットワークを築く若者達、多くの素晴らしい若者が出てきている。
その一方で、オレオレ詐欺などに、まだ世の中の仕組みも分からない若者が巻き込まれ、お年寄りをだまして金を取るなど、悲しい姿もまた若者の一部の真実だ。
ただ、先に述べたような若者の素晴らしさ、そして何より自ら道を切り開く力を見ると、実は今わが国の閉塞感を作っているのは、我々大人なのではないか、という気もしてくる。
お年寄りが一生懸命働いたからこそ、今の日本の豊かな暮らしがある。もちろん良いことだけではないので、この閉塞感のある社会を作ったのもお年寄りではあるが、まずはその努力に敬意を表し、寝食を忘れて働いて貯めたお金を、詐欺で取り上げるなどということはしないようにしなくてはならない。お年寄りは大事に、そして敬意を表そう!
一方で、悲しい事件に巻き込まれる若者をどうしたら減らせるか?例えば私の人生は、大病などしなければあと恐らく20年程度、一方今二十歳の若者は60年の人生が開けている。
その60年が素晴らしいものになるように、我々大人は見守り、育てることが必要なのだと思う。ただ、第三者的に批判するだけでなく、時には叱責し、時には誉め、そして出来る範囲ではあるが少しでも支援する、そういう中で、若者達の感性が研ぎ澄まされ、素晴らしい社会の構築につながっていくのではないか?
事故に直面した時、60歳の私と20歳の若者がいて、どちらか一人しか助からないとすれば、間違いなく20歳の若者を救うべきだ、という人類の生き物としての摂理を大事にしたい。