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エジプトじゃないけどそろそろ本気出そう!
マイク丹治の「グローバル・アイ」
エジプトじゃないけどそろそろ本気出そう!
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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今ちょうど香港です。今日は天気も良くて気持ちいい。あまり時間がないので、簡単に!
どうも、昨今の政治の動きは全く理解が出来ません。首相も与党も、本当に何の能力もないのに、相変わらず新しい権力を手に入れて、ただただこれをおもちゃにして楽しんでいるだけ。国民不在とはまさにこのことを言うのでしょう。
また、民主党内では、意味不明の権力闘争。個人的に小沢氏は自ら退くべきと思いますが、代表も政権にしがみつこうとするから、本気で対立できない。一方で小沢氏Gも分裂が必ずしも特にはならないので、本気で出ていかない。全く茶番です。
その中で、市長になってから主張を変えなかった、単一政策で明確な河村氏が市長選に勝つと、今度はこれにあやかれとばかりに、あちこちでお追従の動き。名古屋の政策を正確に認識しているわけではないですが、議会がその役割を果たしていないことは事実でしょう。また、職員の給与が高いことも事実でしょう。ただ、だから簡単に税が下げられるか、これは疑問です。
名古屋の結果の背景には小沢氏がいるというのは、政治に詳しい人たちの間では常識のようですが、だから同じ形が東京でも大阪でも実現するといって、なびくのはどうかと思います。原口氏の誘いに首を縦に振らなかった大阪の橋下知事は、これも政策の全容は知りませんが、さすがだと感じました。
東京都知事選も、まだ石原さんの去就は定かではないですが、一説には国政復帰という話もあります。そのために神奈川県知事を擁立するだとか、現副知事の猪瀬氏を擁立するだとか、一方で昨今政府委員で露出の増えた渡邊氏が出馬宣言、東国原氏も出るようです。残念ながらどれもこれもわが国の首都東京都のリーダーとしてはちょっと力不足と思います。
以上を見ているとどうも現在の政治の仕組み、つまり国会議員という代表を選んで我々の声を代弁していただき、国の行く末を決めていくというやり方そのものが機能しなくなってきているように感じます。つまり改革を期待して政権交代を実現したのに、国民の声は無視して政権に居座ることが可能で、そもそも国家運営自体の能力がない、という人たちが国会議員なのですから。
一方で、首長制を取る地方自治の場合は、首長も議員も選挙で選ぶのですが、残念ながら首長も独断専行になることがあり、一方で議会がチェック機能を全く果たしていないのも事実。国でも、地方でも、議会制民主主義が成立していないということだと思います。
だから、そろそろエジプトやリビアではないですが、国民が立ち上がるべきではないかと感じています。確かに独裁政治ではなかったわけですが、でも機能しない議会制民主主義に拘束されて何も変えられない状態が続いています。
今わが国が抱える本質的な課題、財政バランス、社会保障、雇用、領土問題、地方自治、安全保障などについて、与野党協力して短期間の内に解決する救国内閣を組成すべきという議論があります。
考え方は賛成ですが、現実にこれらの課題について、国民的議論を経て合意が形成されるということが短期間に実現するとは、現在の国会の状況を見ていると全く思えません。やはりここは、まず解散総選挙をやり、どういう構成か別にして、何らかの連立政権で最低限の国家運営を行いつつ、根本的問題は解決できないので、争点を明確にして再度総選挙を1年くらいのうちに実施するということしかないと考えます。
そして、先に述べた重要課題もさることながら、政治構造の在り方を見直すということを最重要課題として打ち出す必要があると思います。私は、例えば自治会長を国会議員にした方が、よほど国民の声が代弁されると思います。そして、本当の知識階級をチェック機能の議会として設置するという考え方もあります。また、議員であれ違う形であれ、国民の代表者の半数を女性にするというのも検討すべき重要な点です。
もちろん大統領制も一つの考え方でしょう。私自身どういう形が良いのかまだ明確な考えはまとまっていません。しかい、議会制民主主義が十分に機能していないのはわが国だけではないことは事実です。今こそ、市民革命を経ていない特殊な国であるわが国が、新たな政治の仕組みを世に問うても良いのではないかと思ったりします。私はこれを推し進めて、個別問題への対処ではなく、わが国のあるべき姿というものを提案できるようにやってみようと思っています。