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平和を実現するために!
マイク丹治の「グローバル・アイ」
平和を実現するために!
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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先週末はドタバタで記事の作成が遅れた。
ちょうど集団的自衛権について、首相が「国民の命を守るのが政府の責任」と説明していたが、政権は違ったとは言え、では福島の原発はどうなのか?「美味しんぼ」の表現が問題になっているが、本当に安全なのか?
既に復活に向け尽力している方々がいる中で、不適切な表現だという理屈は分かるが、未だに原発の中で何が起こっているかすら分からないので、平気で大丈夫だと言える神経が分からない。国民の命を守るというのであれば、まずはこの問題の方が先に解決すべきではないか?
確かに、世界の経済政治構造が変わり、戦後のある意味での安定を支えてきた仕組みが機能しなくなりつつあるのは事実だろうが、これは今に始まったことではない。何故今急にこれまで慎重に守ってきた憲法を、立憲主義の根本を覆して、性急に政府解釈で変える必要があるのか、説明がつかない。本当に必要であれば、それこそ常識はずれの外国に守ってもらうという仕組みを、じっくり時間をかけて必要であれば憲法改正も視野において、しかしながらあくまで平和主義を保って検討すべきではないか?
そもそも、やろうとしていることは、周辺国を含めた積極的対立を推進する国家に対して、武力と、それからそれを支える経済力で、わが国の存立を保とうという旧態然とした発想でしかない。そこに人類の進歩はあるのか?
ちょうどIR法案の関連で先週は国際会議が東京で開かれた。ギャンブルを特区ではあれ認めることに対する様々な問題の指摘もあったし、確かにそのような問題は解決する必要があるだろう。また、パチンコ、パチスロも海外の常識からすれば限りなくギャンブルに近いので、世界最大のギャンブル大国である日本に、更にこれを拡充する必要はないとの意見も一理ある。
だが、推進しようとしているのは、ギャンブルではなくIRだ。ギャンブルではなくゲーミングととらえ、勝負勘を試す娯楽ととらえるとともに、IRに作られる様々な新たな施設、ショーやショッピング、世界最高の料理を楽しむことで、世界から多くの人々がわが国に来ることが意味があるのではないか?
そして、わが国に来れば、それこそ自然豊かな北海道、北海道や東北、新潟、長野の雪、日光に箱根、伊豆、飛騨高山や京都、奈良、瀬戸内海に四国の山々と清流、阿蘇、更には沖縄と、世界一風光明美なわが国の素晴らしさを経験いただくことが出来、更にシャイだが結構心遣いのあるわが国民にも触れることが出来る。
そうして、わが国を訪れる人々が増え、わが国のファンが増えることで、わが国が世界から大事にされることこそが、わが国の国民の命を守ることにもつながるのではないか?
どうも、集団的自衛権やTPPなど、旧来型の発想に基づいた案件が多くなった結果、IR法案の成立は今国会では厳しいとの見通しになっている、これこそ本末転倒だと私は考える。