今週は、これからロングフライトなので、少し早いが先に簡単に一言。

このところ、安倍政権の人気に陰りが生じているが、これが閣僚の不始末によるもの。前法務大臣のうちわは、大した話ではないが、立場が法務大臣ということを考えると言語道断。選挙のプロでなくても、ある程度分かるくらいの常識だから、全く問題外だ。

前経産大臣の方は、恐らく本人は知らなかったのだろうが、どうも出てくる材料を見れば見るほどかなりの額がはっきりしない。明らかに後援会或いはその関係者の意図的な行為であり、きちんと調べて、政治家としては監督責任を含めて責任を取らざるを得ない。

だが、それよりもまず指摘したいのは、そもそも何故政治家の質が低いかということだ。選挙民のレベルを超えることはない、とはよく言われることだが、要は世界の中で民度が高いと言っているわが国国民の質が、実はかなり劣悪だということなのではないか？

でなければ、このようなつまらない不始末が次々と出てくるわけがない。国民の代表である以上、政治家はきちんと行状やお金の問題については自らの責任として管理すべきだ。政治資金などの話になると、すぐに政治の自由などを振りかざす方々が多いが、やはり最低限のルールは、これだけ行状がひどいのだから厳しく見ざるを得ない。

企業において不始末があれば、あれだけ糾弾するのだから、政治の世界でも同じであるべきで、政治家だから特権を得られるものではないと明確に認識すべきだ。

一方で、確かにこのような行状は怪しからんわけだが、だからと言ってこのような揚げ足取りにだけによって国会を停滞させること自体も、また野党の議論のあり方として問題だ。所詮、殆どの政治家が同じような問題をある程度抱えていると推察せざるを得ない状況だから、要はいつでも同様の問題を引きずりだせば、政治を止めることが出来ることになる。

世界最大の負債を抱え、急速な高齢化を目の前に控えて、驕る産業は競争力を失い、中国、韓国の外交手腕に比して拙劣な外交のために国際政治の場でも不合理な扱いを受け続けるわが国にとって、政治の質の向上と、緩みのない重要課題への取り組みは待ったなしだ。

それにも関わらず、つまならい政争を繰り広げる国会議員たちは、それこぞ国賊と呼ばれても致し方ないのではないか？相変わらず一流国だと自己過信している間に、もはや日本は三流国になってしまっているのかもしれない。そろそろ、憲法には反するのかもしれないが、これまで国会議員だった人たちやその周辺の人たちを排除して、国会議員を総とっかえすべきかもしれない。