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クールビズは本当に必要?

クールビズは本当に必要?

マイク 丹治

セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。

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どうも怠け者なので、このところ仕事も滞り8月まで忙しそうな勢いだ。そのおかげで、夏は逆に海外出張などが目白押し、どうもゆっくりしている暇がなく、女房からも不満の声が上がっている。

ということで、今日はちょっとくだらない話題を!省エネルックというのは、もうオイルショック以降だから長く続いているし、クールビズというのもかなり定着しつつある。暑いので快適に過ごすために少しでもゆったりした服装をしたいという個人レベルのニーズは分かるし、それが結果としてオフィスの室温の設定を緩めることを可能とし、省エネ・省電力になるという発想も理解できる。

でも、それは要は服装のコードを多少緩めておけば良いことで、何もことさらにクールビズなどという必要があるのだろうか?私は、米国に赴任した30歳前後以来ずっと夏でも背広を着てネクタイをして通勤している。何故と聞かれると答に窮するが、基本的に人様にお会いする仕事なので、正装をするのは当然だと思っている。

強いて言えば、米国にいた時代は金融の世界でウォールストリートで仕事をしていて、当時その世界の一流の米国人たちから、一流の金融マンはいかなる時にもきちんとした服装をしていなければならない、と言われたからだろうか?

ただ、スーツは暑いが、冷房の利いていないオフィスであれば、お客様に会う時以外は椅子にでも掛けておけば良いのだし、そもそも背広を着て外を歩けば確かに暑いが、背広がなくとも暑いので、要は我慢のレベルの問題、「心頭滅却すれば火もまた涼し」と思えば、何ということはない。逆に腕を出して汗をかけば、電車の中などで他人に触れてお互いに不快な思いをする、その意味でもスーツには十分な存在理由があると思っている。

基本的には、人に不快感を与えるものでない限り、服装は個人の自由だと思うが、一方である程度自らがそれぞれの考え方で周りや相手の人々がどう感じるか、という気持ちをもって考えることが大事なのではないか、と思っている。はだけたシャツで、汗をふきふきという光景は、残念ながらあまり愉快なものではない。

まあ、ひねくれたオジサンの独り言なのだが、やみくもに、原発=電力不足=エアコン制限=省エネルック或いはクールビズというステレオタイプな流れには疑問を感じるということだ。きちんとした服装で、多少は我慢しながらきちんとした仕事をする、それが可能なような勤務形態を目指す、というあり方もあると思うのだ。