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中国新幹線ー実は日本も同じでは?
マイク丹治の「グローバル・アイ」
中国新幹線ー実は日本も同じでは?
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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今週は少し早目に!
中国の新幹線の事故で、鬼の首を取ったように報道がされている。確かに、拙速は事実だし、共産主義国家なのでわが国とはずいぶん違う部分は多々あるはずだ。首相が出てきたからと言って、どれだけ正当な調査がされるかは不明だ。
でも、良く考えてみよう。東日本の震災後のわが国の政府の対応も似たようなものではないか?
安全性が無視されているというが、原発だって現実に未だに何が起こっているか分からないではないか?
幹部の首と取ればよい、という発想だって、九州電力にしても東京電力にしても、政治家やマスコミが言っていることはまさにそのような対応だ。
拙速な再開というが、原発の再稼働などの話だって、ストレステストという話になるまでは、同じような対応だった。
隠ぺいではないか、という話も、現実にメルトダウンの話は当初からその可能性が指摘されていたが、ずいぶん長い間公開はされなかった。
原因追求が不十分という話も、まさに原発には当てはまる話で、それも分からないままストレステストの話が出ているのは周知の通りだ。
大体、福島県民を始めとした被災者の救護や生活保障にしても、後手後手に回っており、とても国民の命を預かる政府とは思えない。
中国には、もちろんもっといろいろと課題があると思うが、他国の問題を非難するよりも、まずは足元をちゃんとして欲しいし、報道はもう少し知性をもって情報を流して欲しい。そうしなければ、バカにしている他国にかえって笑われるのではないか?
土壌汚染や海洋汚染が仮に発生すれば、逆に彼らから非難を浴びるのは我々なのだから。