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今年を表すと?ーーー「創」
マイク丹治の「グローバル・アイ」
今年を表すと?ーーー「創」
セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。
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年の瀬、あと私のスケジュールではブログは今回を入れて2回。今週のお題を簡単に。
多分今年を表現する一文字は「絆」とか、「壊」とか、「乱」とかではないか?一つは大震災の中で人々が助け合ったきずなに思いを致すもの。もう一つは、震災もさることながら、欧米を含め世界中で進む政治・経済・社会の崩壊に危機を感じるもの。
私も、どちらかというと後者の感覚で見ているのだが、このブログでは自分を10年、20年後においてみて、そこから今を見たらどうなるか、という視点で文字を選んでみた。もちろん、極めて楽観的な予測に基づいてだ。
世界経済において引き続き混乱が続く状況下、政治のみならず経済においてもリーダー不在のわが国は、震災の影響や巨額の国家負債などから、もはや先が全くない状態まで追い込まれている。
しかし、考えてみれば、日本は確かに絶望的だが、これは一国だけの問題ではない。日本の状況が最も絶望的だが、まあある意味五十歩百歩。加えて、世界経済のエンジンとなった中国やインドもその成長が鈍化し、また北アフリカを中心に社会的変動も起きていて、世界中が先行き全く不透明となっている。
一方で、確かに震災の影響を受けたが、改めて人々の助け合いの精神をわずかながら呼び戻し、電力不足に我慢するという対応も踏まえて、多少なりとも危機に対応する準備が出来たわが国は、結構耐性が強化していると考えられる。ここから、新たな社会づくりの萌芽が見えないか?
だとすれば、これから更なる混沌が進む中、あまりこれまでの政治体制や経済構造、社会体制にこだわることなく、自由な発想でやっていくことで、結構何とかなるのではないか、というように感じるのだ。
そう考えれば、今の、或いはこれまでの仕組みに拘らずに、でも人間が社会を、生活を営んでいく上での基盤を新たに作り出していく、これを自由な発想で進めていくという意味で創造の「創」という文字を今年の一文字として良いのではないか、と考えた。今年がそんな年になってほしいという思いを込めてである。