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会議にもタイプがある その3 まとめ

会議にもタイプがある その3 まとめ

宮井 弘之

79年生まれ。大手広告会社コンサルティング局所属。近年は、共創力を組織に根付かせるための各種ビジネスソリューションの事業化を推進。著書に『だから最強チームはキャンプを使う』(共著 インプレス社)がある。会議に関する専門資格、会議エキスパート認定試験を主宰。

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今週は、会議のタイプ分けを行うための分類軸について触れています。

ひとつは、会議における目的の軸、共有⇔創造の軸、もうひとつは、会議における重視点の軸、効率⇔効果の軸でした。
本エントリーでは残りの二つを紹介します。

次が効果*共有のかけ合わせである「チームビルド」タイプ。決起集会とかキックオフミーティングなどと呼ばれ、プロジェクト冒頭にチームワークを高めるために実施します。よくある失敗が、このタイプの会議でプロジェクト背景やお互いの意思などを効率重視で短い時間で伝達してしまうことです。メンバーの主体性を引き出すには、情報伝達だけでなく理解や共感を得る必要がありますから、じっくりと納得するまで情報を共有する必要があります。

最期に、効果*創造のかけ合わせとしての「合意形成」タイプ。将来のビジョンや戦略、商品アイデアの絞り込みなど複雑な課題をアイデアの発散と収束を繰り返し、合意を得るまで話し合う会議です。合宿形式などで行う会社もあります。

会議というと、ついつい効率の軸だけを意識してしまいがちですが、すべての会議を毎回効率的に短い時間で進めようとしている組織は、メンバーのチームワークに歪みがでたり、毎回消化不良で前に進まない会議をくり返してしまう傾向にあります。逆に効率がもとめられる会議でそのことを意識せず、長い時間をかけてしまうと、「つまらない会議」になってしまいます。今自分たちが行おうとしている会議のタイプはどのタイプなのかを把握し、会議の冒頭に参加者全員が共通認識として持つだけで会議の雰囲気は大分変わります。また、ビジネスではこの4タイプの会議をバランスよく使いこなすことも大切です。偏ったタイプの会議だけで行っていないか、振り返ってみるのは悪くないと思います。